「将棋の手筋を勉強したいけど、どの本を読めばいい?」
将棋を始めて少し経つと、こんな悩みが出てくるのではないでしょうか。
将棋の手筋本は数多く出版されていますが、「初心者向け」と書かれていても、本によって難易度や内容はかなり違います。
そこでこの記事では、私が実際に読んだ手筋本の中から、将棋初心者~級位者におすすめできる5冊を比較します。
今回紹介するのは、次の5冊です。
- 『将棋・ひと目の手筋』
- 『将棋絶対手筋180』
- 『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』
- 『羽生の法則2 香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋』
- 『手筋の力 初級編』
単純に「1位、2位……」と順位をつけるのではなく、
- 最初の1冊として向いているか
- どんな手筋を学べるか
- どのくらいの棋力に向いているか
- どんな人におすすめなのか
- 初段を目指すならどう使うべきか
という視点から比較していきます。
「手筋本を買いたいけれど、どれを選べばいいか分からない」という方は、ぜひ参考にしてください。
将棋初心者が手筋を勉強するメリット
そもそも、将棋初心者が手筋を勉強するメリットは何でしょうか。
私は、手筋は初心者が実戦で強くなるために、かなり優先度の高い勉強だと考えています。
手筋とは、簡単にいえば「将棋でよく現れる、効果的な指し方」のことです。
例えば、
- 相手の駒を両取りする
- 駒を交換して有利な形を作る
- 相手の守りを崩す
- 駒を捨てて攻めをつなげる
- 相手の駒の利きを利用する
- 自分の駒を効率よく働かせる
といったものがあります。
初心者のうちは、盤面を見ても「どこに指せばいいのか分からない」ということが少なくありません。
しかし、手筋を知っていると、
「この形なら、こういう手があるかもしれない」
と候補手を思いつけるようになります。
これは実戦で非常に大きな違いになります。
特に初段を目指す段階では、難しい定跡を大量に覚えるよりも、よく出てくる手筋を覚えて、実戦で使えるようにすることが重要だと私は感じました。
私自身、将棋ウォーズで初段になるまでの勉強では、手筋や詰将棋をかなり重視してきました。
その経験からも、初心者がこれから将棋を強くなりたいのであれば、手筋本はぜひ取り入れてほしい教材の一つです。
初段になるために毎日どれくらい勉強すればいい?実体験からおすすめの勉強時間を解説
初心者向けの手筋本を選ぶポイント
手筋本なら何を選んでもいい、というわけではありません。
初心者の場合は、特に次の4点を確認することをおすすめします。
① 自分の棋力に合っているか
一番重要なのは、今の自分の棋力に合っているかです。
手筋本には、初心者向けのものから有段者向けのものまであります。
難しすぎる本を選んでしまうと、
「解説を読んでもよく分からない」
「問題がほとんど解けない」
となり、勉強そのものが続かなくなってしまいます。
最初は、多少簡単に感じるくらいの本でも問題ありません。
② 手筋を幅広く学べるか
初心者の段階では、特定の手筋だけを覚えるよりも、まずは基本的な手筋を幅広く知ることが大切です。
歩、金、銀、桂馬、香車、角、飛車など、それぞれの駒には特徴的な使い方があります。
さまざまな手筋を知っておくことで、実戦で手筋を発見できる場面が増えていきます。
③ 問題を解きながら勉強できるか
手筋は、解説を読むだけではなかなか身につきません。
実戦で使えるようにするためには、
自分で考える → 答えを見る → なぜその手が成立するのか確認する
という勉強が重要です。
そのため、問題形式になっている本は初心者にもおすすめです。
④ 繰り返し勉強できるか
手筋本は、一度読んだだけですべて覚える必要はありません。
むしろ、
1冊を何度も繰り返す
くらいの使い方がおすすめです。
一度目は分からなかった手筋でも、実戦経験を積んでから読み返すと「この手は実戦でも使えそうだ」と理解できることがあります。
そのため、ページ数や問題数だけでなく、何度も取り組みたいと思える本かどうかも重要です。
将棋初心者におすすめの手筋本5選
ここからは、私が実際に読んだ5冊を紹介します。
それぞれ特徴が違うため、「一番おすすめの本」を決めるというより、自分の目的に合った本を選ぶことをおすすめします。
1. 『将棋・ひと目の手筋』
こんな人におすすめ
- 初めて手筋を勉強する人
- 基本的な手筋を幅広く覚えたい人
- 将棋ウォーズ10級~級位者
- まず1冊手筋本を買いたい人
- 初段を目指すための基礎を作りたい人
『将棋・ひと目の手筋』は、初心者が手筋を学び始めるときの有力候補です。
タイトルの通り、さまざまな手筋を「ひと目」で分かるように学んでいく構成になっています。
初心者のうちは、実戦中に「何かいい手はないかな」と考えても、そもそも候補となる手筋を知らないことがあります。
この本を使って基本的な手筋を知っておくことで、
「この形なら、あの手筋が使えるかもしれない」
という発想につながりやすくなります。
『将棋・ひと目の手筋』のメリット
特に良いと感じたのは、初心者が覚えておきたい基本手筋を幅広く学べることです。
一つひとつの手筋を知識として蓄えていくことで、実戦での選択肢を増やせます。
「まず手筋というものを勉強してみたい」という人には、取り組みやすい一冊でしょう。
注意点
一方で、手筋を知識として覚えただけでは、すぐに実戦で使えるようになるとは限りません。
本を読んだ後は、実戦で実際に手筋を探してみることが大切です。
例えば、
「今日は歩の手筋を使えないか意識してみよう」
というように、テーマを決めて対局してみるのもおすすめです。
初心者へのおすすめ度
★★★★★
「初めて手筋本を読む」という初心者なら、まず候補に入れていい一冊だと思います。
『将棋・ひと目の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本
2. 『将棋絶対手筋180』
こんな人におすすめ
- 基本手筋を体系的に学びたい人
- 一つずつ問題を解きながら覚えたい人
- 初心者~級位者
- 手筋の基本をしっかり固めたい人
『将棋絶対手筋180』も、初心者が基本手筋を学ぶ教材としておすすめできる一冊です。
名前の通り、180の手筋を扱っています。
初心者が手筋を勉強するときには、「何から覚えればいいのか」が分からないことがあります。
このような本を使って基本手筋を一つずつ確認していけば、独学でも手筋の知識を増やしていけます。
『将棋絶対手筋180』のメリット
大きなメリットは、基本的な手筋を幅広く学べることです。
「手筋について体系的に勉強したい」という人には向いています。
また、実戦でよく出てくる形を覚えておけば、実際の対局でも同じような局面に遭遇したときに役立ちます。
初心者のうちは、盤面を見て考えても何も思いつかないことがあります。
しかし、
「この形は本で見たことがある」
という経験が増えるほど、手筋を発見できる可能性も高くなります。
注意点
手筋を180個扱っているため、最初からすべて完璧に覚えようとする必要はありません。
むしろ、何度も繰り返して解きながら、少しずつ定着させていくほうがよいでしょう。
「一度読んで終わり」にするのではなく、実戦とセットで使いたい本です。
初心者へのおすすめ度
★★★★★
基本手筋を幅広く学んで、将棋の基礎力を高めたい初心者におすすめです。
『将棋絶対手筋180』レビュー|初心者が最初に読む手筋本としておすすめ?
3. 『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』
こんな人におすすめ
- 歩・金・銀の手筋を重点的に学びたい人
- 駒ごとの使い方を詳しく知りたい人
- 基本手筋を一通り学んだ後、さらに知識を増やしたい人
- 初段を目指して手筋を深く勉強したい人
『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』は、歩・金・銀に焦点を当てた手筋本です。
初心者にとって、歩・金・銀は特に重要な駒です。
歩には歩の使い方があり、金には金の使い方があり、銀にも独特の使い方があります。
それぞれの駒の特徴を理解することで、単純に「駒の動かし方を知っている」状態から、駒を効率よく使える状態へステップアップしやすくなります。
『羽生の法則1』のメリット
この本の特徴は、駒別に手筋を学べることです。
「歩の手筋」「金の手筋」「銀の手筋」というように整理して勉強できるため、特定の駒について集中的に学びたい人に向いています。
特に初段を目指すのであれば、歩・金・銀を上手く使えることは非常に重要です。
注意点
初めて手筋を勉強する初心者にとっては、まず基本的な手筋を幅広く知ってから取り組んだほうが理解しやすい場合があります。
そのため、
基本的な手筋を学ぶ → 『羽生の法則1』で駒別に深掘りする
という使い方もおすすめです。
初心者へのおすすめ度
★★★★☆
完全な初心者が最初に読む本というより、基本手筋を学びながら、さらに駒の使い方を深く知りたい人におすすめです。
『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本
ここまでの3冊だけでも、それぞれ役割が違います。
- まず手筋を学びたい → 『将棋・ひと目の手筋』
- 基本手筋を幅広く学びたい → 『将棋絶対手筋180』
- 歩・金・銀を重点的に学びたい → 『羽生の法則1』
残りの『羽生の法則2』と『手筋の力 初級編』については、「さらに手筋の範囲を広げる本」と「実戦で使える手筋を鍛える本」という違いを意識すると、それぞれの価値が分かりやすくなります。
4. 『羽生の法則2 香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋』
こんな人におすすめ
- 『羽生の法則1』を読んだ人
- 香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋を学びたい人
- 駒ごとの手筋をさらに広げたい人
- 基本手筋を覚えた後、手筋の知識を増やしたい人
『羽生の法則2 香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋』は、『羽生の法則1』の続編にあたる手筋本です。
『羽生の法則1』では「歩・金・銀」を中心に扱っていましたが、こちらでは、
- 香車
- 桂馬
- 玉
- 飛車
- 角
といった駒の手筋を学びます。
つまり、『羽生の法則1』と『羽生の法則2』を合わせることで、それぞれの駒にどのような手筋があるのかを幅広く学べる構成になっています。
『羽生の法則2』のメリット
最大のメリットは、駒ごとの特徴を意識しながら手筋を学べることです。
例えば、桂馬には桂馬ならではの攻め方があり、香車には香車ならではの使い方があります。
飛車や角も、単純に「遠くまで動かせる駒」と考えるだけではなく、相手の陣形を崩したり、駒の利きを利用したりするさまざまな使い方があります。
こうした手筋を知っておくと、実戦で駒を動かすときの発想が増えていきます。
また、玉の手筋も扱っているため、攻めだけではなく玉の安全や逃げ方について考えるきっかけになるのも特徴です。
『羽生の法則1』と『羽生の法則2』はどちらから読む?
基本的には、『羽生の法則1』→『羽生の法則2』の順番がおすすめです。
もちろん2から読んでも問題ありませんが、歩は将棋の基本となる駒なので、まず1巻で基本的な駒の使い方を学び、その後に2巻へ進むと理解しやすいでしょう。
ただし、「桂馬の手筋を勉強したい」「飛車や角の使い方をもっと知りたい」という明確な目的があるなら、2巻から必要な部分を読むのもよいと思います。
注意点
5冊の中では、「まず手筋を勉強してみたい」という初心者が最初に読む本というより、基本を学んだ後に知識を広げる本という位置づけです。
そのため、手筋を初めて勉強するのであれば、『将棋・ひと目の手筋』や『将棋絶対手筋180』から始める方法もおすすめです。
初心者へのおすすめ度
★★★★☆
基本手筋を学んだ後に、さらに駒ごとの手筋を深く勉強したい人におすすめです。
羽生の法則2 香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋 レビュー|基本的な手筋を体系的に学べる一冊
5. 『手筋の力 初級編』
こんな人におすすめ
- 初心者向けの手筋本を探している人
- 手筋を実戦で使えるようになりたい人
- 手筋を知識として覚えるだけでは物足りない人
- 実戦力を高めたい人
- 手筋を繰り返し練習したい人
最後に紹介するのが、『手筋の力 初級編』です。
この本の特徴は、手筋を「知る」だけではなく、実戦で使えるようにすることを意識している点です。
手筋本を勉強していると、
「この手筋は知っている」
という状態にはなっても、
「実戦でその手筋を思いつける」
とは限りません。
将棋では、この差が非常に重要です。
『手筋の力 初級編』のメリット
この本は、初心者が実戦で遭遇しやすい局面を題材にしながら、手筋を身につけていくことができます。
手筋は、単に答えを暗記するだけではなく、
「なぜこの手筋を使うのか」
を理解することが重要です。
その意味でも、問題を解きながら手筋を身につけていく学習と相性がよいでしょう。
私自身もこの本を読んで、単に手筋の知識を増やすだけでなく、実戦で手筋を使うことを意識して勉強することの重要性を感じました。
手筋を「知っている」から「使える」へ
初心者が手筋を勉強するときに気をつけたいのが、手筋本を読んで満足してしまうことです。
例えば本の問題を見て、
「この問題の答えは知っている」
となっていても、実戦でその局面が出てきたときに手筋を見つけられなければ、まだ十分に身についているとはいえません。
そのため、この本を使うときは、
- 問題を自分で考える
- 答えを確認する
- なぜその手筋が成立するのか理解する
- 実戦で似た形を探す
- 使えた手筋を復習する
という流れがおすすめです。
注意点
「とにかく基本手筋を一通り知りたい」という目的なら、ほかの本を先に選んだほうがよい場合もあります。
この本は、手筋を実戦で使えるようにしたい人に特に向いています。
初心者へのおすすめ度
★★★★★
「手筋を覚えたけれど、実戦ではなかなか使えない」という人にもおすすめしたい一冊です。
『手筋の力 初級編』レビュー|覚えた手筋を実戦で使えるか試せる一冊
5冊を比較するとどれがおすすめ?
ここまで5冊を紹介しました。
それぞれ特徴が違うので、もう一度比較してみましょう。
| 本 | 難易度 | 主な特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 『将棋・ひと目の手筋』 | 初心者向け | 基本手筋を幅広く学ぶ | 最初の1冊を探している |
| 『将棋絶対手筋180』 | 初心者向け | 基本手筋を体系的に学ぶ | 基礎をしっかり固めたい |
| 『羽生の法則1』 | 初心者~級位者 | 歩・金・銀の手筋 | 駒別に学びたい |
| 『羽生の法則2』 | 初心者~級位者 | 香・桂・玉・飛・角の手筋 | さらに範囲を広げたい |
| 『手筋の力 初級編』 | 初心者向け | 実戦的な手筋を学ぶ | 実戦力を鍛えたい |
このように、5冊は似ているようで役割が少しずつ異なります。
最初の1冊なら『将棋・ひと目の手筋』
「手筋本を読むのは初めて」という人なら、まず候補にしたいのが『将棋・ひと目の手筋』です。
基本的な手筋を幅広く学べるため、
「そもそも将棋の手筋ってどんなもの?」
という段階から取り組みやすいでしょう。
特に、将棋ウォーズ10級~級位者で、これまで手筋を体系的に勉強したことがない人に向いています。
基本手筋をしっかり固めたいなら『将棋絶対手筋180』
「最初から基本手筋をしっかり勉強したい」という人なら、『将棋絶対手筋180』もおすすめです。
180の手筋を一つずつ確認していくことで、実戦で使える手筋の引き出しを増やしていけます。
『将棋・ひと目の手筋』とどちらを選ぶか迷った場合は、実際に書店などで中身を確認して、自分が取り組みやすいと感じたほうを選ぶのもよいでしょう。
駒別に深く学びたいなら『羽生の法則1』
「歩や金、銀の使い方をもっと詳しく知りたい」という人には、『羽生の法則1』がおすすめです。
基本的な手筋を幅広く学ぶ本とは少し違い、駒ごとの特徴を意識して勉強できるのが魅力です。
特に、
「手筋をもっと深く勉強したい」
という級位者に向いています。
さらに手筋の知識を広げたいなら『羽生の法則2』
『羽生の法則1』を読んだ後に、さらに手筋の範囲を広げたいなら『羽生の法則2』です。
1巻と2巻を合わせて読むことで、さまざまな駒の手筋を体系的に学べます。
ただし、初心者が最初から1・2巻の両方を購入して全部覚えようとする必要はありません。
まず1冊をしっかり勉強して、必要性を感じたら2冊目に進む方法でも十分です。
実戦で使える手筋を鍛えたいなら『手筋の力 初級編』
「手筋の知識は少しあるけれど、実戦で使えない」という人には、『手筋の力 初級編』が向いています。
手筋は知識として覚えるだけでなく、実戦で見つけて使えることが重要です。
そのため、問題を解きながら手筋を身につけ、実戦で使うところまで意識したい人におすすめです。
結局、初心者はどの手筋本から読むべき?
ここまで読んでも、
「結局、自分はどれを買えばいいの?」
と思うかもしれません。
そこで、目的別に簡単に整理します。
手筋を初めて勉強する
→ 『将棋・ひと目の手筋』
まず基本的な手筋を幅広く知りたい人におすすめです。
基本手筋を体系的に学びたい
→ 『将棋絶対手筋180』
手筋を一つずつ確認して、基礎を固めたい人に向いています。
歩・金・銀を重点的に学びたい
→ 『羽生の法則1』
駒ごとの手筋を深く勉強したい人におすすめです。
さらに手筋の範囲を広げたい
→ 『羽生の法則2』
『羽生の法則1』を読んだ後に、ほかの駒の手筋まで勉強したい人向けです。
実戦で使える手筋を鍛えたい
→ 『手筋の力 初級編』
手筋を「知っている」だけではなく、「実戦で使える」ようにしたい人におすすめです。
初心者におすすめの手筋本を読む順番
5冊すべてを読むのであれば、私は次のような順番をおすすめします。
① 『将棋・ひと目の手筋』
↓
② 『将棋絶対手筋180』
↓
③ 『羽生の法則1』
↓
④ 『羽生の法則2』
↓
⑤ 『手筋の力 初級編』
ただし、これは「5冊を全部読まなければならない」という意味ではありません。
むしろ初心者の場合、最初の1冊を何度も繰り返すことのほうが重要です。
例えば、
『将棋・ひと目の手筋』を1周する
↓
もう一度解く
↓
実戦で手筋を意識する
↓
苦手な手筋を復習する
という勉強でも十分効果があります。
そのうえで、
「もう少し手筋の知識を増やしたい」
と感じたら、次の本へ進めばよいでしょう。
手筋本は何冊も読む必要がある?
結論からいうと、初心者が初段を目指すために、この5冊を全部読む必要はありません。
ここはかなり重要です。
将棋の勉強では、「たくさんの本を読むこと」よりも、「覚えたことを実戦で使えるようにすること」のほうが大切だからです。
例えば手筋本を5冊読んで、
「この手筋は見たことがある」
という知識だけが増えても、実戦で使えなければ強さには直結しません。
それよりも、
1冊の手筋本を繰り返す
↓
手筋を覚える
↓
実戦で使ってみる
↓
使えなかった手筋を復習する
というサイクルを作ることをおすすめします。
特に初心者のうちは、
「何冊読むか」より「何回使ったか」
を意識してみてください。
私なら初心者にはこう勧めます
もし私が「将棋を始めて数か月で、これから初段を目指したい。手筋本はどれを買えばいい?」と聞かれたら、まずは1冊だけ選ぶことをおすすめします。
候補は、
- 『将棋・ひと目の手筋』
- 『将棋絶対手筋180』
の2冊です。
このどちらかを繰り返し勉強して、実戦で使える手筋を増やしていきます。
そして、もっと手筋を深く学びたいと感じたら、『羽生の法則1』や『羽生の法則2』へ進みます。
また、手筋を知っているのに実戦でなかなか使えないのであれば、『手筋の力 初級編』を使って、実戦での手筋発見力を鍛える方法もあります。
つまり、
必要になったら次の本を買う
くらいで十分です。
手筋を覚えたら次に何を勉強する?
手筋を勉強したからといって、手筋本だけをずっと続ける必要はありません。
初段を目指すのであれば、手筋と並行して詰将棋や寄せ、実戦も勉強していきましょう。
私がおすすめする基本的な流れは、
手筋
↓
3手詰
↓
寄せ
↓
実戦
↓
弱点を復習
です。
特に初心者のうちは、3手詰を解いて終盤力を鍛えることも重要です。
手筋で「中盤の候補手」を増やし、詰将棋や寄せで「終盤の読み」を鍛え、実戦でそれらを使っていくイメージです。
3手詰を終えたらすぐ5手詰に進むべき?実体験からおすすめの勉強順を解説
また、寄せの勉強には『寄せの手筋200』もおすすめです。
『寄せの手筋200』レビュー|初段を目指す人におすすめの終盤力を鍛える一冊
将棋初心者が初段になるまでの勉強法|初心者からのおすすめロードマップ
将棋初心者におすすめの手筋本に関するFAQ
将棋初心者は手筋本を何冊読めばいい?
初心者のうちは、手筋本を何冊も読む必要はありません。
まずは自分に合った1冊を選び、繰り返し問題を解いて、実戦で使えるようにすることをおすすめします。
1冊を勉強して「もっと手筋を知りたい」と感じたら、次の本に進めば十分です。
将棋初心者が最初に読むならどの手筋本がおすすめ?
初めて手筋を勉強するなら、『将棋・ひと目の手筋』か『将棋絶対手筋180』がおすすめです。
どちらも基本的な手筋を学べるため、将棋ウォーズ10級~級位者で、これまで手筋を体系的に勉強したことがない人に向いています。
より自分に合った本を選びたい場合は、それぞれのレビューも参考にしてください。
『将棋・ひと目の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本
『将棋絶対手筋180』レビュー|初心者が最初に読む手筋本としておすすめ?
手筋本と詰将棋はどちらを先に勉強すればいい?
どちらか一方だけを優先する必要はありません。
手筋は主に中盤で使える手を増やす勉強、詰将棋は終盤の読みや詰みを見つける力を鍛える勉強です。
初段を目指すのであれば、手筋と3手詰を並行して勉強するのがおすすめです。
手筋本を読めば将棋は強くなる?
手筋本を読むだけで強くなるわけではありません。
重要なのは、覚えた手筋を実戦で使えるようにすることです。
「本を読む → 問題を解く → 実戦で手筋を探す → 使えなかった手筋を復習する」という流れで勉強すると、知識を実戦に結びつけやすくなります。
将棋初心者が手筋を覚えるには何回繰り返せばいい?
「何周すれば十分」という明確な回数はありません。
一度読んですべて覚えようとするよりも、問題を繰り返し解きながら、実戦で使える手筋を少しずつ増やしていくほうがおすすめです。
特に、答えを見れば分かる手筋と、自分で考えて発見できる手筋には差があります。
最終的には、実戦で似た局面が出てきたときに手筋を思いつけることを目標にするとよいでしょう。
『羽生の法則1』と『羽生の法則2』はどちらから読むべき?
基本的には『羽生の法則1』から読むのがおすすめです。
『羽生の法則1』では歩・金・銀、『羽生の法則2』では香車・桂馬・玉・飛車・角を中心に扱っています。
1巻で歩・金・銀の手筋を学んだ後、2巻でさらにほかの駒の手筋へと範囲を広げると理解しやすいでしょう。
ただし、特定の駒の手筋を学びたい場合は、目的に合わせて2巻から読む方法もあります。
手筋本を全部読めば初段になれる?
手筋本を全部読めば初段になれる、というわけではありません。
初段を目指すには、手筋だけでなく、詰将棋・寄せ・実戦などもバランスよく勉強する必要があります。
手筋本についても、5冊すべてを読むより、まず1冊を繰り返して実戦で使えるようにすることが大切です。
「何冊読むか」よりも、覚えた手筋を実戦で使えるかを意識して勉強しましょう。
まとめ|初心者は自分に合った手筋本を1冊選ぼう
今回は、将棋初心者におすすめの手筋本を5冊紹介しました。
改めて整理すると、
- 最初の1冊として選びやすい → 『将棋・ひと目の手筋』
- 基本手筋を幅広く学びたい → 『将棋絶対手筋180』
- 歩・金・銀を重点的に学びたい → 『羽生の法則1』
- さらに駒別の手筋を学びたい → 『羽生の法則2』
- 実戦で使える手筋を鍛えたい → 『手筋の力 初級編』
という違いがあります。
「一番おすすめなのはどれ?」と聞かれれば、初心者が最初に手筋を勉強する場合は、『将棋・ひと目の手筋』か『将棋絶対手筋180』から選ぶのがおすすめです。
ただし、5冊すべてを読む必要はありません。
まずは自分に合った1冊を選んで、
読む
↓
繰り返し解く
↓
実戦で使う
↓
できなかった手筋を復習する
というサイクルを作ってみてください。
手筋は、知識として覚えるだけでなく、実戦で使えてこそ大きな武器になります。
初段を目指している方も、いきなり難しい手筋を大量に覚える必要はありません。
まずは基本的な手筋を身につけ、それを実戦で使えるようにする。
これだけでも、将棋の指し方はかなり変わってくるはずです。

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