初段になるためにおすすめの棋書6選|将棋ウォーズ初段の私がおすすめする読む順番

「初段を目指したいけれど、将棋の本が多すぎて何を読めばいいか分からない。」

将棋を始めたばかりの頃、私も同じ悩みを抱えていました。

本屋へ行くと詰将棋、手筋、定跡、戦法書、終盤の本などが並んでいて、どれから勉強すればよいのか分かりません。

実際に私はさまざまな棋書を読みながら将棋ウォーズで初段になることができましたが、振り返ってみると、

「役立った本」と「最初に読むべき本」は少し違う

ということに気付きました。

どんなに優れた棋書でも、読むタイミングが早すぎると十分に理解できません。

逆に、基礎を身につけてから読むことで、一冊の価値が何倍にも感じられる本もありました。

そこでこの記事では、

初段を目指す人が最も効率よく上達できる読む順番

という視点で、おすすめの棋書を紹介します。

この記事の対象は、

  • 将棋を始めたばかりの人
  • 10級〜初段前くらいの人
  • 初段になるために何を勉強すればよいか迷っている人

です。

なお、この順位は本の良し悪しではありません。

「初段になるために、どの順番で読めば一番効果的か」

という基準で順位を付けています。


初段になるための学習ロードマップ

私は、初段になるまでに必要な勉強は次の6段階だと考えています。

① 詰める力を身につける

② 基本手筋を覚える

③ 将棋全体の考え方を学ぶ

④ 手筋をさらに深く学ぶ

⑤ 終盤力を鍛える

⑥ 実戦的な終盤判断を身につける

この流れで勉強すると、知識が自然につながり、無理なく棋力を伸ばせます。

逆に、いきなり終盤の難しい本や戦法書を読んでも、基礎が不足しているため十分に理解できないことがあります。


結論|私がおすすめする読む順番

読む順番棋書対象棋力重要度
13手詰ハンドブック将棋を始めたばかり★★★★★
2将棋・ひと目の手筋10級〜5級★★★★★
3上達するヒント5級〜1級★★★★★
4羽生の法則1 歩・金銀の手筋10級〜5級★★★★★
5寄せの手筋2005級〜1級★★★★★
6詰めろ将棋10級〜5級★★★★☆

一見すると、

「なぜ寄せの手筋200が5位なの?」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、これは重要度ではなく読む順番です。

実際には『寄せの手筋200』は初段になるために非常に重要な棋書ですが、3手詰や基本手筋を学んでから読んだ方が理解しやすく、効果も高いと感じています。


まず買うならこの3冊

もし予算の都合ですべて購入できないのであれば、まずは次の3冊をおすすめします。

  • 3手詰ハンドブック
  • 将棋・ひと目の手筋
  • 上達するヒント

この3冊だけでも、

  • 読む力
  • 基本手筋
  • 将棋全体の考え方

という土台を作ることができます。

土台がしっかりすれば、その後に読むどの棋書からも多くのことを吸収できるようになります。


1冊目 3手詰ハンドブック

『3手詰ハンドブック 新版』レビュー|初心者から初段まで繰り返し解きたい定番詰将棋集

最初におすすめする理由は、とてもシンプルです。

将棋は「読むゲーム」だからです。

詰将棋というと終盤だけの勉強だと思われがちですが、実際には序盤・中盤・終盤のすべてで役に立ちます。

例えば、

  • この順で駒を動かしたらどうなるか
  • 相手がこう指したらどう応じるか
  • 詰みがあるかどうか

など、将棋では常に数手先を読む必要があります。

その土台になるのが詰将棋です。

さらに、他の棋書を読むときも、頭の中で盤面を思い浮かべながら読み進める場面が多くあります。

つまり、3手詰を繰り返し解くことは、他の棋書を理解する力も育ててくれるのです。

私は、初段を目指すなら長手数の詰将棋よりも、まずは3手詰を素早く正確に解けるようになることをおすすめします。


2冊目 将棋・ひと目の手筋

『将棋・ひと目の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本

3手詰で読む力が身についたら、次は「手筋」を学びます。

手筋とは、さまざまな局面でよく現れる効率の良い駒の使い方のことです。

例えば、

  • この形では歩を突く
  • この形では銀を使う
  • この囲いにはこの崩し方

など、実戦で何度も現れる形を学べます。

本書の魅力は、内容の幅広さです。

  • 駒別の手筋
  • 囲い崩し
  • 端攻め
  • 受け
  • 必至

など、初段になるまでに必要な基本手筋が一冊にまとまっています。

もちろん、それぞれを専門に扱った棋書と比べれば解説はコンパクトです。

しかし、初級者にとっては「まず全体像を知る」ことが何より大切です。

その意味で、この本は最初に読む手筋の本として最適だと思います。


3冊目 上達するヒント

『上達するヒント』レビュー|定跡が終わってから何を指せばいいのかが分かる一冊

ここで少し意外に思う方もいるかもしれません。

「寄せや終盤の本の方が先では?」

と思う人もいるでしょう。

しかし、私は『上達するヒント』を先に読むことをおすすめします。

理由は、

将棋は部分的な技術だけでは勝てないからです。

手筋を覚えれば、一つひとつの局面では良い手を指せるようになります。

しかし、

  • 攻めるべきか
  • 守るべきか
  • 歩をどう使うか
  • 駒をどのように働かせるか

という全体の方針が間違っていれば、勝ちにつながりません。

私自身、この本を読んで最も変わったのは考え方でした。

それまでは局面ごとの手ばかり考えていましたが、「将棋全体を見る視点」を持てるようになりました。

また、本書では歩の重要性についても何度も書かれています。

この考え方は、後で紹介する『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』にも自然につながっていきます。

だからこそ、私はこの本を3冊目に読むことをおすすめしています。

4冊目 羽生の法則1 歩・金銀の手筋

『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本

『将棋・ひと目の手筋』で基本的な手筋を学んだら、次は『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』をおすすめします。

「ひと目の手筋にも歩や金銀の手筋が載っているのに、なぜ読む必要があるの?」

と思う方もいるかもしれません。

理由は、一冊を通して歩と金銀に特化しているため、より深く理解できるからです。

特に歩は、将棋で最も多く使う駒です。

歩を上手に使えるかどうかで、攻めや守りの質が大きく変わります。

実際、『上達するヒント』でも歩の重要性について何度も触れられています。

私は『上達するヒント』を読んだあとに本書を読むことで、

「だから歩が重要なのか」

と理解できる場面が何度もありました。

もちろん、有段者レベルまで内容を完全に吸収しようと思うと難しい部分もあります。

しかし、初級者でも基本問題を解くだけで十分に得られるものがあります。

「ひと目の手筋を読み終えたけれど、もっと手筋を深く学びたい」

そんな人におすすめしたい一冊です。


5冊目 寄せの手筋200

『寄せの手筋200』レビュー|初段を目指す人におすすめの終盤力を鍛える一冊

「順位が5位ということは、それほど重要ではないの?」

そう思われるかもしれません。

しかし、それは違います。

初段になるための重要度だけで考えれば、本書は間違いなく最上位クラスです。

順位が5番目なのは、「読む順番」を重視しているからです。

寄せは終盤の技術です。

終盤を理解するには、

  • 詰みが読めること
  • 基本的な手筋を知っていること
  • 将棋全体の考え方を理解していること

が土台になります。

そのため、私はまず

  • 3手詰ハンドブック
  • 将棋・ひと目の手筋

を終えてから読むことをおすすめしています。

本書では、

  • 寄せの基本
  • 必至
  • 詰めろ
  • 攻めの手順

など、終盤で勝ち切るための考え方を体系的に学べます。

私自身、この本を読んで最も変わったのは寄せ方が分かったことです。

以前は、

「王手を続ければ何とかなる」

という感覚で攻めていました。

しかし、本書を読んでからは、

「どうすれば相手玉を逃がさずに寄せられるか」

を意識して考えられるようになりました。

また、寄せ方が分かるようになると、自分の玉が危険かどうかも判断しやすくなります。

攻めだけでなく、受けの力も自然と向上しました。

終盤で逆転負けが多い人には、ぜひ読んでほしい一冊です。


6冊目 詰めろ将棋

『詰めろ将棋』レビュー|詰めろ感覚を鍛えたい人におすすめの一冊

最後に紹介するのが『詰めろ将棋』です。

本書は少し珍しい棋書で、

  • 詰めろを掛ける問題
  • 詰めろから逃れる問題

の両方が収録されています。

実戦では、

「王手ばかり続けて相手玉を逃がしてしまった」

「勝勢だったのに、自玉への詰めろに気付かず負けてしまった」

という経験をしたことがある人も多いでしょう。

本書は、そのような実戦で起こりやすいミスを減らしてくれます。

内容によっては難しい問題もありますが、初級者でも解ける問題から取り組めば十分に勉強になります。

『寄せの手筋200』で寄せの考え方を学んだあとに読むことで、より実戦的な終盤力が身につくでしょう。


戦法書は読まなくても初段になれる?

ここまで読んで、

「四間飛車上達法や右四間飛車の本は読まなくていいの?」

と思った方もいるかもしれません。

私も戦法書は読みましたし、どちらも良い棋書だと思っています。

しかし、この記事ではあえて紹介しませんでした。

理由は、初段になるために最優先で身につけるべき力ではないと考えているからです。

戦法書は、

  • 四間飛車を指す人
  • 右四間飛車を指す人

には非常に役立ちます。

一方で、戦法が変われば内容の多くは活かせなくなります。

それに対して、

  • 読む力
  • 手筋
  • 将棋全体の考え方
  • 終盤力

は、どんな戦法を指しても必要になる力です。

まずは今回紹介した6冊で土台を作り、その後に自分が指す戦法の本を読むことをおすすめします。


よくある質問

Q. この6冊を全部読む必要がありますか?

いいえ。

まずは

  • 3手詰ハンドブック
  • 将棋・ひと目の手筋
  • 上達するヒント

の3冊から始めるだけでも十分です。

その後、自分が強化したい分野に応じて読み進めるのがおすすめです。


Q. 寄せの手筋200は初心者でも読めますか?

読むことはできますが、少し難しく感じるかもしれません。

私は、3手詰ハンドブックと将棋・ひと目の手筋を一通り終えてから読むことをおすすめします。

その方が内容を理解しやすくなります。


Q. 定跡書はいつ読めばいいですか?

基本的には、今回紹介した6冊で土台を作ってからで十分です。

初段を目指す段階では、細かい定跡を覚えるよりも、

  • 読む力
  • 手筋
  • 終盤力

を鍛える方が勝率アップにつながると考えています。


まとめ

初段を目指すなら、私は次の順番で勉強することをおすすめします。

  1. 3手詰ハンドブック
  2. 将棋・ひと目の手筋
  3. 上達するヒント
  4. 羽生の法則1 歩・金銀の手筋
  5. 寄せの手筋200
  6. 詰めろ将棋

この順番で学ぶことで、

  • 読む力
  • 手筋
  • 将棋全体の考え方
  • 終盤力

をバランスよく身につけられます。

初段になるために必要なのは、難しい定跡をたくさん覚えることではありません。

土台となる力をしっかり身につけることです。

今回紹介した6冊は、私自身が読んで「初段を目指す人に本当に役立つ」と感じた棋書です。

何から勉強すればよいか迷っている方は、ぜひ1冊目から順番に取り組んでみてください。

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