「3手詰を解いているけれど、そろそろ5手詰にも挑戦したい」
「3手詰と5手詰、どちらを勉強すればいいのか分からない」
そんな人に向いているのが、『力をつける詰将棋3手5手』です。
この本には3手詰134問、5手詰68問の合計202問が収録されています。
3手詰だけ、あるいは5手詰だけを集中的に解くタイプの本ではなく、1冊で3手詰と5手詰の両方に取り組めるのが大きな特徴です。
私自身、実際にこの本を2周してみました。
3手詰は1日50問ほど、5手詰は1日10問ほどのペースで取り組みましたが、3手詰は比較的サクサク解ける一方、5手詰になると数分かかる問題もあり、両者の難易度の違いを実感しました。
この記事では、『力をつける詰将棋3手5手』を実際に解いた感想をもとに、
- どのくらいの難易度なのか
- 3手詰と5手詰の違い
- 『3手詰ハンドブック』『5手詰ハンドブック』との違い
- 初段を目指す人におすすめできるのか
についてレビューします。
『力をつける詰将棋3手5手』とは?
『力をつける詰将棋3手5手』は、その名前の通り、3手詰と5手詰をまとめて解ける詰将棋の本です。
収録されている問題は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 3手詰 | 134問 |
| 5手詰 | 68問 |
| 合計 | 202問 |
| 難易度 | 3段階 |
3手詰の問題数が134問、5手詰が68問なので、3手詰を中心にしながら5手詰にも挑戦できる構成になっています。
特に面白いのは、「3手詰をやるか、5手詰をやるか」と迷っている人が、1冊で両方試せることです。
例えば、
まず3手詰を解いてみる
↓
慣れてきたら5手詰にも挑戦する
という使い方ができます。
3手詰と5手詰を別々に購入する前に、自分がどの程度の問題を解けるのか試してみたい人にも使いやすいでしょう。
『力をつける詰将棋3手5手』を実際に2周してみた感想
私はこの本を実際に2周しました。
取り組むペースは、
- 3手詰:1日50問ほど
- 5手詰:1日10問ほど
です。
同じ本に収録されている3手詰と5手詰ですが、実際に解いてみると、かなり取り組み方が違いました。
3手詰は30秒~1分程度で解ける
3手詰は、それほど難しく感じませんでした。
基本的には1問30秒~1分程度で解ける問題が多く、テンポよく進められます。
そのため、まとまった時間が取れないときでも取り組みやすいです。
例えば1日50問解く場合でも、問題によってはかなりテンポよく進められます。
3手詰を繰り返し解く目的としては、
- 詰みの形を覚える
- 王手を考える習慣をつける
- 駒の利きを読む
- 詰みまでの手順を読む
といった基本的な力を鍛えるのに向いていると感じました。
ただし、3手詰をある程度解けるようになっている人にとっては、少し物足りなく感じる問題もあるかもしれません。
5手詰になると一気に難しくなる
一方、5手詰になると難易度がかなり上がります。
3手詰なら30秒~1分程度で解ける問題でも、5手詰になると数分かかる問題があります。
中には5分以上考える問題もありました。
3手詰では、
「この王手で詰みそうだ」
と比較的早く見える問題でも、5手詰では、
「この王手に逃げられたらどうする?」
「この合駒をされたら?」
「次の一手をどうする?」
と、先の局面まで考える必要があります。
そのため、同じ詰将棋でも3手詰と5手詰では、求められる読みの深さがかなり違うと感じました。
個人的には、
3手詰はサクサク解く、5手詰はじっくり読む
という使い分けがしやすい本だと思います。
『力をつける詰将棋3手5手』の特徴
ここでは、この本を実際に使って感じた特徴を整理します。
3手詰134問+5手詰68問を収録
最大の特徴は、やはり3手詰と5手詰が1冊にまとまっていることです。
合計202問なので、1冊の詰将棋本として十分取り組み応えがあります。
特に、
「まだ5手詰は早いかもしれない。でも3手詰だけでは物足りない」
という人にとっては、ちょうどよい構成だと思います。
3手詰を解きながら、気分を変えて5手詰にも挑戦できます。
難易度が3段階で分かれている
問題には難易度が3段階で表示されています。
そのため、最初からすべての問題を同じ感覚で解くのではなく、難易度を意識しながら進められます。
特に5手詰では、問題によって考える時間がかなり変わるので、難易度表示があるのは便利でした。
問題と解答が見開きで確認できる
本の構成としては、見開きの左側に問題が2問、次のページの右側に答えが掲載されています。
問題を解いてからページを進めれば答えを確認できるため、繰り返し取り組みやすい構成です。
実際に2周してみても、問題と解答を確認する流れで特に不便は感じませんでした。
『3手詰ハンドブック』『5手詰ハンドブック』との違い
『力をつける詰将棋3手5手』を選ぶか、それとも『3手詰ハンドブック』『5手詰ハンドブック』を選ぶかで迷う人もいるでしょう。
この3冊は似ているようで、目的が少し違います。
| 本 | 特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| 力をつける詰将棋3手5手 | 3手詰+5手詰 | 両方試したい人 |
| 3手詰ハンドブック | 3手詰を集中的に解ける | 3手詰を反復したい人 |
| 5手詰ハンドブック | 5手詰を集中的に解ける | 5手詰を鍛えたい人 |
3手詰を集中的に鍛えるなら『3手詰ハンドブック』
「初段を目指すために、まず3手詰をしっかり身につけたい」という場合は、『3手詰ハンドブック』のほうが向いています。
3手詰を大量に繰り返して、詰みの形を身につけたい人にはこちらがおすすめです。
詳しくは、以下の記事でもレビューしています。
『3手詰ハンドブック 新版』レビュー|初心者から初段まで繰り返し解きたい定番詰将棋集
5手詰を集中的に鍛えるなら『5手詰ハンドブック』
すでに3手詰をある程度解けていて、
「もっと長い詰みを読む力を鍛えたい」
という人なら、『5手詰ハンドブック』が候補になります。
5手詰を集中的に解きたいのであれば、5手詰に特化した本を選ぶメリットがあります。
『5手詰ハンドブック』レビュー|初段以降に読みの力を鍛えたい人におすすめの一冊
3手詰と5手詰を両方試したいなら『力をつける詰将棋3手5手』
一方、
「3手詰と5手詰、どちらを選べばいいか分からない」
という人には、『力をつける詰将棋3手5手』が使いやすいでしょう。
1冊で両方を試せるので、
「まず3手詰を解いて、自分の実力を確認する」
という使い方もできます。
そのうえで、
「5手詰のほうが面白い」
と思えば5手詰を続ければいいですし、
「まだ5手詰は難しい」
と感じれば、3手詰に戻っても構いません。
この自由度の高さが、この本の大きな魅力だと思います。
実戦的な詰みを覚えるより「読みの力」を鍛える本
この本を実際に解いていて少し気になったのが、実戦で頻繁に出てきそうな詰みの形とは少し違う問題もあることです。
例えば、駒をただ捨てるような詰みなど、
「実戦でこんな詰み方がどのくらい出てくるのだろう?」
と感じる問題もあります。
そのため、
「実戦でよく出てくる詰みのパターンを覚えたい」
という目的だけで購入すると、少しイメージと違うかもしれません。
ただ、これは必ずしもデメリットではありません。
詰将棋の目的を、
実戦的な詰み形を覚えること
だけではなく、
相手玉の逃げ道や駒の利きを読み、詰みまでの手順を考えること
と考えれば、むしろメリットになります。
実戦では、自分が知っている詰みの形そのままになるとは限りません。
そのため、さまざまな形の詰将棋を解いて「詰みを読む力」を鍛えることには意味があります。
私自身、この本を2周してみて、純粋に読みの力を鍛えるための詰将棋本として評価しています。
『力をつける詰将棋3手5手』は初段を目指す人におすすめ?
結論から言うと、初段を目指す人にもおすすめできます。
特に、
- 3手詰と5手詰のどちらをやるか迷っている
- 3手詰だけでは物足りなくなってきた
- 5手詰にも挑戦してみたい
- 1冊で3手詰と5手詰を勉強したい
- 詰将棋を使って読みの力を鍛えたい
という人には向いています。
一方で、目的によっては別の本を選んだほうがいいでしょう。
こんな人には特におすすめ
3手詰と5手詰を両方試してみたい人
これは、この本の最大のメリットです。
まだ自分がどの程度の詰将棋を解けるのか分からない人でも、3手詰と5手詰の両方を試せます。
初段を目指している人
初段を目指す段階では、定跡を大量に覚えることだけが重要なのではありません。
実戦で相手玉を寄せるためには、詰みを読む力も必要です。
詰将棋を通して読みの力を鍛えるという意味で、この本は十分候補になります。
初段を目指すなら詰将棋は3手詰で十分?実体験からおすすめの勉強法を解説
詰将棋の難易度を上げていきたい人
3手詰から始めて、5手詰へ進むという流れを1冊の中で作れるのもメリットです。
ただし、5手詰が難しいと感じたら、無理に5手詰ばかり解く必要はありません。
自分がしっかり考えて解ける難易度の問題を繰り返すことも大切です。
3手詰を終えたらすぐ5手詰に進むべき?実体験からおすすめの勉強順を解説
逆に、こんな人には別の本がおすすめ
『力をつける詰将棋3手5手』がすべての人に最適というわけではありません。
3手詰を大量に反復したい人
3手詰を集中的に鍛えたいなら、『3手詰ハンドブック』のほうが向いています。
特に、
「3手詰を見たらすぐ詰みが見えるようになりたい」
という人なら、3手詰を繰り返し解くほうが目的に合っています。
5手詰を集中的に鍛えたい人
反対に、
「3手詰はもう十分解けるので、5手詰を中心に勉強したい」
という人なら、『5手詰ハンドブック』を選んだほうが効率的でしょう。
このように考えると、『力をつける詰将棋3手5手』は3手詰と5手詰の間で迷っている人に特に価値がある本だと思います。
『力をつける詰将棋3手5手』の評価
私の評価は、5点満点中4点です。
評価:★★★★☆
3手詰と5手詰を1冊で取り組める点は大きな魅力です。
3手詰は比較的テンポよく解けますが、5手詰になると数分、場合によっては5分以上考える問題もあります。
そのため、
「簡単な3手詰だけではなく、少し難しい問題にも挑戦したい」
という人にはちょうどいいでしょう。
一方で、3手詰だけ、あるいは5手詰だけを集中的に解きたい場合は、それぞれに特化したハンドブックを選んだほうがいいでしょう。
また、実戦で頻繁に登場する詰みの形を覚えることを最優先する本というより、さまざまな問題を通して読みの力を鍛えるタイプの本だと感じました。
まとめ:3手詰と5手詰を1冊で試したい人におすすめ
『力をつける詰将棋3手5手』は、3手詰と5手詰を1冊で取り組めることが最大の魅力です。
私自身、2周してみましたが、
- 3手詰は30秒~1分程度で解ける問題が多い
- 5手詰は数分、5分以上かかる問題もある
- 3手詰と5手詰では必要な読みの深さがかなり違う
- 3手詰はサクサク、5手詰はじっくり取り組める
- 実戦的な詰み形を覚えるというより、読みの力を鍛える本
という印象でした。
そのため、特におすすめしたいのは、
「3手詰と5手詰のどちらを勉強すればいいか迷っている人」
です。
1冊で両方を試せるので、まず3手詰から始めて、余裕が出てきたら5手詰に挑戦するという使い方ができます。
一方、
3手詰を集中的に鍛えたいなら『3手詰ハンドブック』
5手詰を集中的に鍛えたいなら『5手詰ハンドブック』
というように、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
「3手詰から5手詰へ進んでみたいけれど、いきなり5手詰専門の本を買うのは少し不安」という人なら、まず『力をつける詰将棋3手5手』から試してみるのもよいでしょう。
初段になるためにおすすめの棋書6選|将棋ウォーズ初段の私がおすすめする読む順番
詰将棋は、実戦で相手玉を寄せるための終盤力だけでなく、局面を見て先の手を読む力を鍛える教材としても役立ちます。
初段を目指しているなら、定跡だけに偏らず、詰将棋も継続して取り組んでみてください。

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