結論|基本的な手筋をまとめて学びたい級位者におすすめ
「羽生の法則2 香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋」は、香車・桂馬・玉・飛車・角に関する基本的な手筋を体系的に学べる一冊です。
一つひとつの手筋が短くまとまっており、将棋を始めたばかりの方でも無理なく読み進められます。
個人的には、シリーズ第1巻の「羽生の法則1 歩・金銀の手筋」の方が優先度は高いと思いますが、本書も級位者のうちに読んでおきたい良書でした。
本の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 羽生の法則2 香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋 |
| 著者 | 羽生善治 |
| ページ数 | 448ページ |
| 発売日 | 2011年 |
| 対象 | 級位者〜初段前後 |
本書は「羽生の法則」シリーズ第2巻です。
第1巻では歩・金・銀の手筋を扱っていましたが、本書では香車・桂馬・玉・飛車・角に関する基本的な手筋を学べます。
内容は次のように構成されています。
- 香車:40問
- 桂馬:40問
- 玉:20問
- 飛車:50問
- 角:50問
- 実戦形式:11問
合計200問以上の手筋が収録されており、基本から実戦で役立つ形まで幅広く学べます。
実際に読んだ感想
本書では、香車・桂馬・玉・飛車・角に関する基本的な手筋が数多く紹介されています。
どの問題も図が多く、解説も分かりやすいため、初級者でも理解しやすい内容でした。
また、一つのテーマが2ページほどにまとまっているため、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間でも読みやすいと感じました。
特に印象に残ったのは玉の章です。
例えば、玉を早逃げしてから持ち駒を打ち込むスペースを作るなど、簡単に負けづらい形をあらかじめ作っておく考え方は非常に勉強になりました。
私自身、終盤になると攻めを急いでしまうことが多いのですが、本書を読んで「まず自分の陣地を見直す」という意識を持つことの大切さを改めて感じました。
また、飛車の章も印象的でした。
飛車は適当に使ってもある程度強い駒ですが、どこへ打ち込むか、どこで成るかまで意識することで、より大きな効果を発揮できることがよく分かりました。
知っている手筋も多くありましたが、玉の手筋など普段あまり意識できていなかった内容もあり、改めて勉強になる一冊でした。
良かった点
香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋を一冊で学べる
駒ごとに章が分かれているため、自分の苦手な駒だけ重点的に学習できます。
「この駒はどう使えばいいのだろう」という疑問を解消しやすい構成になっています。
初級者でも読みやすい
問題数は多いですが、一つひとつが短くまとまっています。
図も多く、解説も丁寧なので、将棋を始めたばかりでも読み進めやすいと感じました。
実戦で出やすい形が多い
紹介されている手筋は実戦でよく現れる形が中心です。
覚えた内容を比較的早く実戦で試せるため、勉強した成果を実感しやすいでしょう。
玉の手筋は特に勉強になった
二段になった今では多くの手筋を知っていましたが、玉の手筋は意識できていないものもありました。
攻めだけではなく、自玉を安全にする考え方も学べる点は、本書の大きな魅力だと思います。
気になった点
個人的には大きな欠点はありませんでした。
強いて挙げるなら、448ページとボリュームがあるため、一度ですべて覚えようとすると大変です。
何度も繰り返し読むことを前提にした方が効果的だと思います。
他の本との比較
将棋・ひと目の手筋との違い
『将棋・ひと目の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本
『将棋・ひと目の手筋』は、様々なテーマの手筋を問題形式で幅広く学べる一冊です。
一方、本書は駒ごとに章が分かれており、体系的に学習できるのが特徴です。
「駒ごとの使い方をじっくり学びたい」という方には、本書の方が向いています。
羽生の法則1との違い
『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本
シリーズとしては第2巻ですが、個人的には第1巻を先に読むことをおすすめします。
歩は実戦で使用頻度が非常に高く、級位者のうちに身に付けたい手筋が数多く収録されているためです。
本書は、第1巻を読み終えた後に続けて学ぶと理解しやすいでしょう。
寄せの手筋200との違い
『寄せの手筋200』レビュー|初段を目指す人におすすめの終盤力を鍛える一冊
『寄せの手筋200』は終盤の寄せに特化した一冊です。
一方、本書は序盤・中盤・終盤を通して使える基本的な手筋を学べます。
この本がおすすめな人
この本は次のような方におすすめです。
- 将棋を始めて駒の動かし方を覚えた人
- 将棋ウォーズ10級〜3級くらいの人
- 基本的な手筋を体系的に学びたい人
- 定跡よりも手筋を優先して勉強したい人
逆に、すでに有段者で基本的な手筋を十分理解している方には、新しく学べる内容は少ないかもしれません。
この本で学んだこと
本書を読んで、香車・桂馬・玉・飛車・角の基本的な使い方を体系的に学べました。
特に玉の安全を確保してから攻める考え方や、飛車・角をより効果的に働かせる手筋などは、実戦でもすぐ意識したい内容でした。
「攻める技術」だけでなく、「負けにくい形を作る技術」も身に付けられる一冊だと感じました。
この本を読むコツ
一つひとつの問題を長時間考え込むよりも、何度も繰り返して読むことをおすすめします。
手筋は知識として頭に入っているだけでも実戦で役立つ場面が多いため、「この形は見たことがある」と自然に思い出せるレベルまで繰り返すのが理想です。
実戦で「あ、この形は本で見た」と思える場面が増えるほど、本書の効果を実感できるでしょう。
FAQ
Q. 羽生の法則2は初心者でも読めますか?
はい。駒の動かし方を一通り覚えた初心者でも十分読めます。
一つのテーマが2ページほどにまとまっており、図も多いため、初級者でも理解しやすい内容です。基本的な手筋を体系的に学びたい方におすすめです。
Q. 羽生の法則1と2はどちらから読むべきですか?
個人的には『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』から読むことをおすすめします。
歩は実戦で使う機会が非常に多く、初段を目指すうえでも優先して身に付けたい手筋だからです。
第1巻を読み終えた後に本書を読むと、より幅広い手筋を効率よく学べます。
Q. 『将棋・ひと目の手筋』とどちらがおすすめですか?
どちらも良書ですが、目的によっておすすめが変わります。
- 手筋を幅広く学びたいなら『将棋・ひと目の手筋』
- 駒ごとに体系的に学びたいなら『羽生の法則2』
駒の使い方をじっくり理解したい方には、本書の方が向いているでしょう。
Q. 初段を目指す人にもおすすめですか?
おすすめです。
本書には初段を目指すうえで知っておきたい基本的な手筋が数多く収録されています。
特に、玉の安全を確保する考え方や飛車・角の効果的な使い方などは、実戦でもすぐ役立つ内容だと感じました。
Q. 一度読めば十分ですか?
いいえ。一度読むだけではなく、何度も繰り返し読むことをおすすめします。
私は手筋の本は、一問ごとに長時間考えるよりも、「この形を見たことがある」と自然に思い出せるくらい繰り返す方が効果的だと考えています。
実戦で同じような形が現れたときに思い出せるようになれば、本書の内容がしっかり身に付いていると言えるでしょう。
Q. 有段者でも読む価値はありますか?
ありますが、得られるものは人によります。
私自身は有段者になってから読みましたが、多くの手筋はすでに知っていました。一方で、玉の手筋など普段あまり意識できていなかった内容もあり、改めて勉強になりました。
基本の確認や復習をしたい方には十分おすすめできる一冊です。
結局買うべき?
おすすめ度:★★★★★(5.0/5.0)
級位者が基本的な手筋を学ぶには、とてもおすすめできる一冊です。
香車・桂馬・玉・飛車・角の手筋を体系的に学べるため、「手筋をまとめて勉強したい」という方にはぴったりでしょう。
ただし、初めて羽生の法則シリーズを読むのであれば、私は『羽生の法則1 歩・金銀の手筋』を先に読むことをおすすめします。
歩は実戦で使う機会が非常に多く、初段を目指すうえでも優先度が高いと感じているからです。
その後に本書を読めば、香車・桂馬・玉・飛車・角まで幅広く学べるため、より実戦で通用する手筋力が身に付くでしょう。

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