四間飛車を学ぶなら最初に読むべき棋書5選【おすすめの読む順番も解説】

四間飛車を勉強しようと思って棋書を探してみると、多くの本が出版されており、「どれから読めばいいのだろう?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

四間飛車の棋書はそれぞれ役割が異なります。

  • 四間飛車全体の考え方を学ぶ本
  • 急戦対策を学ぶ本
  • 穴熊対策を学ぶ本
  • 応用戦型を学ぶ本
  • 定跡を体系的に理解する本

というように、学べる内容が違うため、読む順番によって理解のしやすさも変わると私は感じています。

私は四間飛車を学ぶ中で、特に藤井猛九段の棋書を中心に読んできました。本記事では、その中でも実際に役立った5冊を紹介します。

他にも優れた棋書はありますが、今回は私自身が読んで「おすすめできる」と感じた本だけを紹介しています。

この記事では、本の内容だけでなく、

  • 何を学べる本なのか
  • どんな人におすすめなのか
  • 私ならどの順番で読むか

という点もあわせて紹介します。

  1. この記事で紹介する5冊
  2. 学習ロードマップ
  3. おすすめ① 四間飛車上達法|考え方を学ぶなら最初の一冊
    1. 本の概要
    2. おすすめポイント
      1. 四間飛車の考え方を学べる
      2. 対話形式で読みやすい
      3. 急戦と持久戦の考え方の違いが理解できる
    3. こんな人におすすめ
    4. 少し気になる点
    5. ひとこと
  4. おすすめ② 四間飛車を指しこなす本1|急戦対策を学ぶならこの一冊
    1. 本の概要
    2. おすすめポイント
    3. こんな人におすすめ
    4. 少し気になる点
    5. ひとこと
  5. おすすめ③ 四間飛車を指しこなす本2|穴熊対策を学ぶならこの一冊
    1. 本の概要
    2. おすすめポイント
      1. 次の一手形式で楽しく学べる
      2. 序盤の駒組みから丁寧に解説
      3. 穴熊対策を集中的に学べる
      4. 各章のまとめで復習しやすい
    3. こんな人におすすめ
    4. 少し気になる点
    5. ひとこと
  6. おすすめ④ 四間飛車を指しこなす本3|応用力を身につける一冊
    1. 本の概要
    2. おすすめポイント
      1. 次の一手形式で考えながら学べる
      2. 序盤の駒組みから丁寧に解説
      3. 幅広い戦型を学べる
      4. 四間飛車の応用力が身につく
    3. こんな人におすすめ
    4. 少し気になる点
    5. ひとこと
  7. 四間飛車の急所 1 |定跡を体系的に理解する一冊
  8. 本の概要
  9. おすすめポイント
    1. 定跡の変遷を体系的に理解できる
    2. 右四間飛車への対策も学べる
    3. ミレニアム囲いへの対策も掲載
  10. こんな人におすすめ
  11. 少し気になる点
  12. ひとこと
  13. どの本から買えばいい?
  14. まとめ

この記事で紹介する5冊

読む順番棋書学べること
四間飛車上達法四間飛車全体の考え方
四間飛車を指しこなす本①対居飛車急戦
四間飛車を指しこなす本②対居飛車穴熊
四間飛車を指しこなす本③応用戦型(左美濃・5筋位取りなど)
四間飛車の急所①定跡全体の整理・理解

学習ロードマップ

私は次のような流れで学ぶことをおすすめします。

      四間飛車上達法
     (考え方を学ぶ)
        │
        ▼
   苦手な戦型に応じて選ぶ
 ┌───────────────┐
 │ 急戦   → 指しこなす本① │
 │ 穴熊   → 指しこなす本② │
 │ 左美濃など → 指しこなす本③ │
 └───────────────┘
        │
        ▼
    四間飛車の急所①
 (定跡全体を体系的に理解)

「四間飛車を指しこなす本①〜③」はシリーズ作品ですが、①→②→③の順番に読む必要はありません。

「急戦が苦手なら①」「穴熊が苦手なら②」というように、自分が苦手な戦型に合わせて読むのがおすすめです。

その後、『四間飛車の急所①』を読むことで、それまで学んできた定跡を体系的に整理し、より深く理解できるようになります。

おすすめ① 四間飛車上達法|考え方を学ぶなら最初の一冊

本の概要

『四間飛車上達法』は、藤井猛九段が四間飛車の基本的な考え方を対話形式で解説した一冊です。

細かい定跡を暗記することよりも、「なぜその手を指すのか」「どのような考え方で指せばよいのか」を重視した内容になっており、四間飛車をこれから学ぶ人が最初に読むのに適した棋書です。

私は、今回紹介する5冊の中では最初に読むべき一冊だと考えています。


おすすめポイント

四間飛車の考え方を学べる

本書の最大の特徴は、細かい定跡ではなく、四間飛車全体の考え方を学べることです。

定跡から少し外れた局面でも、自分で考えて指せるようになる土台を作ることができます。

対話形式で読みやすい

対話形式で解説が進むため、難しい内容でも読み進めやすく、講義を受けているような感覚で学習できます。

将棋の本を読むのが苦手な人でも取り組みやすい一冊です。

急戦と持久戦の考え方の違いが理解できる

急戦と持久戦では、四間飛車側の狙いや考え方が大きく異なります。

本書では、それぞれの特徴や考え方が分かりやすく解説されており、その後に定跡書を読む際の理解にもつながります。


こんな人におすすめ

  • 四間飛車をこれから本格的に学びたい人
  • 定跡を覚えても実戦で応用できず悩んでいる人
  • 定跡だけでなく「考え方」も身につけたい人

少し気になる点

本書は考え方を学ぶことを重視しているため、細かな定跡変化や最新の研究について詳しく知りたい人には物足りなく感じるかもしれません。

具体的な定跡を学びたい場合は、『四間飛車を指しこなす本』シリーズをあわせて読むことをおすすめします。


ひとこと

私は、四間飛車を学ぶなら最初に読むべき一冊だと思っています。

定跡を丸暗記するだけでは、少し形が変わっただけで対応できなくなることがあります。しかし、四間飛車の考え方を理解しておくことで、実戦でも自分で考えて指せる場面が増えていきます。

この本で土台を作ってから『四間飛車を指しこなす本』シリーズへ進むと、それぞれの定跡の意味も理解しやすくなり、より効率よく四間飛車を学べると感じています。

おすすめ② 四間飛車を指しこなす本1|急戦対策を学ぶならこの一冊

本の概要

『四間飛車を指しこなす本①』は、藤井猛九段による「四間飛車を指しこなす本」シリーズの第1巻です。対居飛車急戦をテーマとしており、次の一手形式で実戦的な指し方を学べます。初期配置から駒組み、急戦への対応まで順を追って解説されているため、四間飛車を始めたばかりの方でも理解しやすい内容になっています。

おすすめポイント

  • 次の一手形式で学べるため、考えながら読み進められる 単に定跡を読むだけでなく、「次はどの手を指すべきか」を自分で考えながら学べるので、実戦でも知識を活かしやすくなります。
  • 駒組みから丁寧に解説されている 急戦になってからの変化だけでなく、序盤の駒組みや考え方も説明されているため、四間飛車を初めて学ぶ人でも無理なく読み進められます。
  • 実戦でよく遭遇する急戦を幅広く解説 6五歩早仕掛け、斜め棒銀、引き角など、アマチュアの実戦でもよく現れる急戦が収録されています。対策を知っているだけで実戦の安心感が大きく変わります。
  • 終盤の手筋も学べる 定跡だけで終わらず、終盤で役立つ考え方や手筋も紹介されており、一冊を通して実戦力を高められます。

こんな人におすすめ

  • 四間飛車をこれから本格的に学びたい人
  • 居飛車急戦への対策を身につけたい人
  • 実戦で急戦になると苦戦することが多い人

少し気になる点

対居飛車急戦については非常に充実していますが、体系的に四間飛車全体を学ぶというよりは、急戦対策に重点を置いた内容です。四間飛車全体の考え方を理解したい場合は、『四間飛車上達法』や『四間飛車の急所①』とあわせて読むと、より理解が深まります。

ひとこと

私は、対居飛車急戦を学ぶなら最初に読む一冊として非常におすすめしています。内容をしっかり身につければ、初段を目指すまでの急戦対策として十分に役立つ一冊だと感じています。

おすすめ③ 四間飛車を指しこなす本2|穴熊対策を学ぶならこの一冊

本の概要

『四間飛車を指しこなす本②』は、「四間飛車を指しこなす本」シリーズの第2巻で、対居飛車穴熊をテーマにした一冊です。次の一手形式で実戦的な指し方を学べるほか、各章の最後には内容を整理した「まとめ」があり、重要なポイントを復習しやすい構成になっています。


おすすめポイント

次の一手形式で楽しく学べる

第1巻と同様に次の一手形式で進むため、自分で考えながら読み進められます。知識を暗記するだけでなく、実戦で使える形で身につけやすいのが魅力です。

序盤の駒組みから丁寧に解説

いきなり変化手順に入るのではなく、駒組みや基本的な考え方から説明されているため、四間飛車を始めたばかりの方でも理解しやすい内容です。

穴熊対策を集中的に学べる

居飛車穴熊は四間飛車党にとって避けて通れない相手です。本書では、穴熊に対するさまざまな作戦や考え方が紹介されており、苦手意識の克服に役立ちます。

各章のまとめで復習しやすい

章末には要点が整理されているため、読み返す際にも重要なポイントを確認しやすくなっています。


こんな人におすすめ

  • 四間飛車をこれから本格的に学びたい人
  • 居飛車穴熊への対策を身につけたい人
  • 穴熊相手になると勝率が下がってしまう人

少し気になる点

内容に大きな不満はありませんが、収録されている作戦を一度にすべて覚えようとすると負担が大きく感じるかもしれません。


ひとこと

本書には複数の対穴熊戦法が紹介されています。最初からすべてを覚えようとするのではなく、まずは自分に合いそうな作戦を一つ選び、それを実戦で使いこなせるようになってから他の作戦へ広げていくと、無理なく実力を伸ばせると思います。

おすすめ④ 四間飛車を指しこなす本3|応用力を身につける一冊

本の概要

『四間飛車を指しこなす本③』は、「四間飛車を指しこなす本」シリーズの第3巻です。対居飛車穴熊(藤井システム)のほか、対左美濃、対5筋位取り、対玉頭位取りなど、実戦で遭遇しやすいさまざまな戦型を次の一手形式で学べます。第2巻と同様に各章の最後には要点をまとめたページがあり、復習しやすい構成になっています。


おすすめポイント

次の一手形式で考えながら学べる

シリーズ共通の次の一手形式なので、自分で考えながら読み進められます。実戦で応用しやすい力が身につきます。

序盤の駒組みから丁寧に解説

基本的な駒組みから解説されているため、各戦型への入り方が理解しやすく、初めて学ぶ戦法でも取り組みやすい内容です。

幅広い戦型を学べる

対左美濃、対5筋位取り、対玉頭位取りなど、実戦で遭遇するさまざまな戦型が収録されています。急戦や穴熊だけでは対応できない局面でも、自信を持って指せるようになります。

四間飛車の応用力が身につく

複数の戦型を学ぶことで、「相手の戦法に応じて考える力」が養われます。シリーズ①・②で基礎を学んだ後に読むことで、四間飛車全体への理解がさらに深まります。


こんな人におすすめ

  • 四間飛車を本格的に指し続けたい人
  • 『四間飛車を指しこなす本①』『②』を読み終えた人
  • 急戦や穴熊以外の戦型にも自信を持って対応したい人

少し気になる点

収録されている戦型が幅広いため、シリーズ①・②を読まずにいきなり本書から始めると少し難しく感じるかもしれません。まずは基本を学んでから読む方が理解しやすいと思います。


ひとこと

ネット対戦では、対左美濃や対5筋位取り、対玉頭位取りなどは頻繁ではないものの、定期的に遭遇します。こうした戦型に苦手意識がある人にとって、本書は非常に心強い一冊です。シリーズの締めくくりとして読むことで、四間飛車党としての対応力を大きく広げられると思います。

四間飛車の急所 1 |定跡を体系的に理解する一冊

本の概要

『四間飛車の急所①』は、対居飛車における四間飛車定跡の変遷を解説した一冊です。単に現在の定跡を紹介するだけでなく、「なぜその定跡が有力と考えられるようになったのか」「どのような理由で別の定跡へ移り変わっていったのか」といった背景まで学ぶことができます。

「四間飛車を指しこなす本」シリーズで個別の戦型を学んだあとに読むことで、それぞれの定跡を体系的に整理し、より深く理解できる内容になっています。


おすすめポイント

定跡の変遷を体系的に理解できる

昔から現在に至るまで、四間飛車の定跡がどのように発展してきたのかを流れで学ぶことができます。定跡を丸暗記するのではなく、その背景や考え方まで理解できるのが本書最大の魅力です。

右四間飛車への対策も学べる

ネット対戦でも遭遇する機会の多い右四間飛車への対策が掲載されています。右四間飛車が苦手な人にとっても参考になる内容です。

ミレニアム囲いへの対策も掲載

藤井システム対策として広まったミレニアム囲いへの指し方も解説されています。「四間飛車を指しこなす本」シリーズにはない内容も収録されており、知識の幅を広げることができます。


こんな人におすすめ

  • 対居飛車急戦・持久戦の基本的な定跡を一通り学んだ人
  • 四間飛車を長く指し続けたい人
  • 最新定跡だけでなく、定跡の変遷や考え方まで理解したい人

少し気になる点

『四間飛車を指しこなす本』シリーズのように、相手が最善手を逃した場合の咎め方や細かな変化までは詳しく解説されていません。また、一つひとつの定跡変化を深く研究したい場合は、別の専門的な定跡書を併用するとより理解が深まります。


ひとこと

ネット対戦では、最新定跡だけでなく、一昔前によく指されていた形に遭遇することも少なくありません。そのため、最新形だけを覚えていても十分とは言えません。

本書の魅力は、「どの手を指すか」だけではなく、なぜその定跡が有力になり、なぜ別の定跡へ移り変わったのかまで学べることです。定跡の背景を理解すると、実戦で初めて見る局面にも対応しやすくなります。

今回紹介した5冊の中では最も発展的な内容なので、『四間飛車上達法』、『四間飛車を指しこなす本①~③』を読んだ後の総仕上げとして読むことをおすすめします。

どの本から買えばいい?

「全部買わないといけないの?」と思う方もいるかもしれません。

私なら、まずは『四間飛車上達法』から読み始めることをおすすめします。

この本で四間飛車の基本的な考え方を理解すると、その後に読む定跡書の内容も理解しやすくなります。

その後は、自分が苦手な戦型に応じて「四間飛車を指しこなす本」シリーズを選びましょう。

  • 急戦が苦手なら『四間飛車を指しこなす本①』
  • 穴熊が苦手なら『四間飛車を指しこなす本②』
  • 左美濃や5筋位取りなど幅広い戦型を学びたいなら『四間飛車を指しこなす本③』

そして最後に『四間飛車の急所①』を読むことで、定跡全体を体系的に理解できるようになります。

まとめ

今回紹介した5冊は、それぞれ役割が異なります。

目的おすすめの棋書
四間飛車の考え方を学ぶ四間飛車上達法
対急戦を学ぶ四間飛車を指しこなす本①
対穴熊を学ぶ四間飛車を指しこなす本②
応用戦型を学ぶ四間飛車を指しこなす本③
定跡全体を理解する四間飛車の急所①

四間飛車を効率よく学ぶためには、定跡を暗記するだけでなく、「なぜその定跡が有力なのか」という考え方まで理解することが大切です。

この記事で紹介した順番を参考に、自分のレベルや苦手な戦型に合わせて棋書を選び、少しずつ理解を深めていってください。

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