「将棋の駒の動かし方は覚えたけど、次に何を勉強すればいいのかわからない」
そんな人におすすめしたいのが『将棋絶対手筋180』です。
この本は、将棋で勝つために覚えておきたい基本的な手筋を、序盤・中盤・終盤の3つに分けて幅広く学べる一冊です。
実際に読んでみると、単に手筋を紹介するだけではなく、
- 初期配置から何を指せばいいのか
- 角道を開ける
- 飛車先を伸ばす
- 序盤でどのように駒を活用するのか
- 中盤で駒をどう使うのか
- 終盤でどのように攻めるのか
といった、将棋を始めたばかりの人が疑問に感じやすいところから解説されているのが特徴でした。
「手筋を勉強したいけれど、まだ将棋の基本もよくわかっていない」という人には、かなり取り組みやすい本だと思います。
一方で、さまざまな手筋を一冊にまとめているため、手筋を専門的に学ぶ本と比べると、一つひとつの内容は浅めです。
そのため、私はこの本を「手筋を本格的に極める本」ではなく、「将棋の基本を一通り身につけるための最初の一冊」として評価しています。
この記事では、実際に読んだ感想をもとに、『将棋絶対手筋180』の特徴や良かった点、気になった点、どんな人におすすめなのかを紹介します。
『将棋絶対手筋180』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 将棋絶対手筋180 -勝つために必要な将棋の鉄則- |
| ページ数 | 384ページ |
| 発売年 | 2011年 |
| 対象 | 初心者~級位者 |
| 内容 | 序盤・中盤・終盤の基本的な手筋 |
この本には、序盤・中盤・終盤の手筋がそれぞれ60問、合計180問収録されています。
そのため、特定の戦法や終盤だけに特化するのではなく、将棋全体の基本を一通り学べる構成になっています。
『将棋絶対手筋180』を実際に読んだ感想
駒の動かし方を覚えた後に読む本としておすすめ
私がこの本を読んで特に良いと思ったのが、かなり初歩的なところから説明してくれることです。
将棋を始めたばかりの頃は、
「駒の動かし方はわかった。でも、実際の対局では何を指せばいいの?」
という状態になりやすいと思います。
例えば、初期配置から、
- 角道を開ける
- 飛車先を伸ばす
- 駒を前に進める
- 駒を活用する
といった基本的な考え方を学べます。
これは、ある程度将棋を指している人には当たり前に感じる内容かもしれません。
しかし、本当に将棋を始めたばかりの人にとっては、この「最初に何をすればいいのか」が意外とわからないものです。
そのため、『将棋絶対手筋180』は、駒の動かし方を覚えた直後の人と相性が良い本だと思います。
序盤・中盤・終盤を一冊で学べる
この本の大きな特徴は、手筋を
序盤60問・中盤60問・終盤60問
に分けているところです。
手筋の専門書の場合、「中盤の手筋だけ」「終盤の寄せだけ」というように、特定の分野を深く扱うものもあります。
それに対して『将棋絶対手筋180』では、序盤から終盤まで幅広く取り上げています。
そのため、
「自分は序盤が苦手なのか、それとも終盤が苦手なのかわからない」
という初心者でも、まず一冊読んでみることで、自分の苦手分野を見つけやすくなります。
私なら、最初から順番通りに全部完璧に覚えようとするよりも、自分が苦手だと感じる分野を重点的に繰り返す読み方をおすすめします。
『将棋絶対手筋180』の良かったところ
① 初心者が「次に何をすればいいか」を学べる
一番良かったのはここです。
将棋を始めたばかりの人は、「ルールは覚えたけれど、勝つために何をすればいいのかわからない」という状態になりがちです。
『将棋絶対手筋180』では、そうした人でも取り組めるように、かなり基本的なところから説明されています。
そのため、
駒の動かし方を覚える
↓
『将棋絶対手筋180』で基本を学ぶ
↓
『将棋・ひと目の手筋』などでさらに手筋を深く学ぶ
というステップアップがしやすいと思います。
② 序盤・中盤・終盤をバランスよく学べる
序盤・中盤・終盤がそれぞれ60問ずつ収録されているため、特定の分野に偏らず勉強できます。
例えば、
- 序盤の駒組みがよくわからない
- 中盤でどの駒を動かせばいいかわからない
- 終盤でどう攻めればいいかわからない
という人でも、一冊で基本的な考え方を学べます。
特に初心者の場合は、最初から「終盤だけ」「手筋だけ」と細かく分けるより、将棋全体を広く知ることが重要です。
そういう意味でも、この本の構成は初心者向けだと感じました。
③ 戦法に依存しない手筋を学べる
この本を読んで身についたのは、特定の戦法だけで使う知識というより、どの戦法でも使える基本的な手筋です。
例えば、将棋には、
- 相手の駒を取る
- 自分の駒を守る
- 駒を交換する
- 駒を活用する
- 相手の駒の働きを悪くする
など、戦法が変わっても共通して使える考え方があります。
こうした基本的な考え方を覚えておくと、棒銀、四間飛車、居飛車など、どの戦法を指す場合でも役立ちます。
そのため、まだ自分の得意戦法が決まっていない初心者にもおすすめできます。
『将棋絶対手筋180』の気になったところ
手筋を専門的に学ぶには内容が浅い
一方で、気になった点もあります。
それは、一つひとつの手筋を深く掘り下げているわけではないことです。
序盤・中盤・終盤の手筋を合計180問収録しているため、どうしても一つのテーマに使えるページ数には限りがあります。
例えば、
「この手筋をもっと詳しく勉強したい」
と思った場合には、より専門的な棋書を読んだほうがいいでしょう。
これは本の欠点というより、一冊で幅広く扱っていることの裏返しだと思います。
したがって、
「いろいろな手筋をまず知りたい」
という人には向いていますが、
「手筋を徹底的に勉強して棋力を上げたい」
という人には、専門書のほうが向いています。
『将棋・ひと目の手筋』との違い
『将棋絶対手筋180』と比較するなら、『将棋・ひと目の手筋』がおすすめです。
どちらも手筋を学ぶための本ですが、対象となる棋力が少し違います。
『将棋絶対手筋180』
- 駒の動かし方を覚えたばかり
- 将棋の基本から勉強したい
- 序盤・中盤・終盤を幅広く学びたい
- 何を勉強すればいいかわからない
という人向けです。
『将棋・ひと目の手筋』
- 将棋の基本ルールは理解している
- もう少し本格的に手筋を勉強したい
- 実戦で使える手筋を増やしたい
- 初級者~級位者としてさらに棋力を伸ばしたい
という人に向いています。
つまり、私はこの2冊を競合する本というより、ステップアップして読む本として考えるのがおすすめです。
将棋を始めたばかり → 『将棋絶対手筋180』
基本を覚えた → 『将棋・ひと目の手筋』
という順番です。
『将棋・ひと目の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本
『将棋絶対手筋180』のおすすめの読み方
何度も繰り返して「常識」にする
この本は、一つひとつの問題について長時間考え込むというより、何度も繰り返して基本を覚えるような読み方が合っていると思います。
最初は、
「この問題の答えはこれなのか」
くらいでも構いません。
一周したら、もう一度最初から解いてみます。
そして、
「これは知っている」
「これはまだ覚えていない」
と判断できるようにしていきます。
最終的には、問題を見たときに、
「この形なら、この手筋がある」
と自然に思い浮かぶくらいまで繰り返すのがおすすめです。
手筋は、知識として覚えているだけではなく、実戦で自然に使えることが重要だからです。
序盤の手筋は完璧に覚えなくてもいい
個人的には、序盤の手筋については、そこまで完璧に覚える必要はないと思います。
というのも、序盤はどうしても自分が使う戦法によって必要な知識が変わるからです。
例えば四間飛車を指す人と居飛車を指す人では、序盤に覚えるべき形が違います。
そのため、
序盤 → 基本的な考え方を知る程度
中盤・終盤 → 繰り返して手筋を定着させる
くらいでも十分だと思います。
その後、自分が使う戦法が決まったら、戦法書などで必要な序盤知識を追加していけばよいでしょう。
『将棋絶対手筋180』はどんな人におすすめ?
この本を特におすすめしたいのは、次のような人です。
将棋を始めたばかりの人
最もおすすめなのがこの層です。
駒の動かし方を覚えたものの、
「次に何を勉強すればいいの?」
という人には、この本がかなり合っています。
序盤・中盤・終盤を一通り勉強できるので、将棋の勉強を始める最初の一冊として使いやすいでしょう。
将棋の基本を一通り学びたい人
特定の戦法や終盤だけではなく、将棋全体の基本を広く知りたい人にもおすすめです。
自分の苦手分野を見つけたい人
序盤・中盤・終盤に分かれているので、どの分野で自分が苦戦しているのか確認しやすいです。
逆におすすめしにくい人
すでにある程度将棋を指せていて、手筋を本格的に勉強したい人には少し物足りないかもしれません。
その場合は、より内容の濃い手筋の専門書を選んだほうがよいでしょう。
例えば『将棋・ひと目の手筋』など、もう一段難しい本に進むのがおすすめです。
『将棋絶対手筋180』を読んで学んだこと
この本を読んで特に学べたのは、戦法に依存しない汎用的な手筋です。
将棋では、自分がどの戦法を選んだとしても、
- 相手の駒の働きを見る
- 自分の駒を活用する
- 駒の交換を考える
- 攻めと守りのバランスを考える
といった基本的な考え方が必要になります。
こうした知識は、戦法書だけでは身につきにくい部分です。
そのため、まだ自分の戦法が決まっていない段階で読んでも無駄になりにくい本だと思います。
『将棋絶対手筋180』は結局買うべき?
将棋を始めたばかりの初心者なら、ぜひおすすめしたい一冊です。
特に、
「駒の動かし方は覚えたけど、次に何を勉強すればいいかわからない」
という人にはぴったりです。
序盤・中盤・終盤の手筋を一冊で広く学べるため、将棋の基本を身につけるための土台になります。
一方で、すでにある程度将棋を指せる人や、手筋を深く勉強したい人には、少し物足りなく感じる可能性があります。
その場合は『将棋・ひと目の手筋』など、より本格的な手筋書に進むとよいでしょう。
私なら、
将棋を始めたばかりなら『将棋絶対手筋180』
↓
基本が身についたら『将棋・ひと目の手筋』
↓
さらに必要な分野の専門書へ
という順番をおすすめします。
「将棋の勉強を始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」
そんな人にとって、最初の一冊として検討する価値のある棋書です。
FAQ
『将棋絶対手筋180』は初心者でも読めますか?
はい。むしろ、将棋を始めたばかりの初心者におすすめしやすい本です。
駒の動かし方を覚えた後、「次に何をすればいいのかわからない」という段階から学べます。
『将棋絶対手筋180』と『将棋・ひと目の手筋』はどちらがおすすめですか?
将棋を始めたばかりなら『将棋絶対手筋180』がおすすめです。
すでに基本を理解していて、手筋を本格的に勉強したいなら『将棋・ひと目の手筋』がおすすめです。
『将棋絶対手筋180』→『将棋・ひと目の手筋』という順番で読むのもおすすめです。
『将棋絶対手筋180』だけで初段になれますか?
この本だけで初段を目指すというより、将棋の基本を身につけるための入門書として考えるのがおすすめです。
初段を目指すなら、手筋だけでなく詰将棋や寄せ、実戦なども組み合わせて勉強するとよいでしょう。
初段になるためにおすすめの棋書6選|将棋ウォーズ初段の私がおすすめする読む順番
『将棋絶対手筋180』は何周すればいいですか?
回数を決めるより、手筋を見たときに自然と正解が思い浮かぶようになるまで繰り返すのがおすすめです。
一つの問題に長時間悩むよりも、何周も繰り返して基本を定着させる読み方が向いています。
まとめ
『将棋絶対手筋180』は、将棋を始めたばかりの人が、序盤・中盤・終盤の基本を一通り学ぶための入門書です。
特におすすめしたいのは、
- 駒の動かし方を覚えたばかりの人
- 次に何を勉強すればいいかわからない人
- 手筋を基礎から学びたい人
- 序盤・中盤・終盤を幅広く勉強したい人
- まだ得意戦法が決まっていない人
です。
一方で、幅広い手筋を一冊にまとめているため、一つひとつの内容は専門書ほど深くありません。
そのため、「最初の一冊」として使い、その後に『将棋・ひと目の手筋』などの専門性の高い棋書へ進むのがおすすめです。
将棋を始めたばかりで、
「ルールはわかった。でも、ここからどうやって勉強すればいい?」
と悩んでいるなら、『将棋絶対手筋180』は候補に入れてよい一冊だと思います。

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