初段になるために定跡はどこまで覚える?実体験から必要な範囲を解説

「初段を目指すなら、定跡をたくさん覚えた方がいいの?」

将棋を始めたばかりの頃は、このように悩む方も多いのではないでしょうか。

書店には定跡書が数多く並び、YouTubeでも最新の定跡解説が次々と公開されています。

そのため、「もっと定跡を勉強しないと勝てないのでは」と不安になることもあるでしょう。

しかし、私自身が将棋ウォーズで初段になるまでを振り返ると、初段を目指す段階では細かい定跡を覚える必要はありませんでした。

大切なのは、自分が使う戦法の基本的な形と、攻めの考え方を理解することです。

この記事では、私が初段になるまでに実際に勉強した定跡の量や、「ここまで覚えれば十分」と考える理由を実体験をもとに解説します。

初段を目指すために私が実際に取り組んだ勉強全体については、「将棋で初段になるために私がやったこと・やらなかったこと【実体験】」で詳しく紹介しています。


私が初段になるまでに覚えた定跡

私は初段になるまで、

  • 棒銀
  • 石田流

の2つの戦法を中心に指していました。

読んだ定跡書も1~2冊程度です。

棒銀では、

  • 銀を交換するまでの手順
  • 交換した銀をどのように攻めに活かすか

を勉強しました。

石田流では、

  • 石田流に組むまで
  • 組み上がった後、どのように仕掛けるか

を重点的に学びました。

逆に、細かい変化や何十手も続くような定跡はほとんど覚えていません。

それでも将棋ウォーズで初段になることができました。


初段を目指すなら細かい定跡は必要ないと思う理由

級位者の対局は定跡通りに進みにくい

初段を目指す段階では、相手も定跡を詳しく知っているとは限りません。

そのため、本に書かれているような進行になることは意外と少ないです。

定跡を何十手も覚えていても、数手で外れてしまうことも珍しくありません。

それよりも、その場で考えて指せる力の方が重要だと感じました。


AIの最新定跡やプロの研究は優先度が低い

最近はAIによる研究が進み、プロでも最新定跡を勉強しています。

しかし、初段を目指す人がそこまで勉強する必要はないと思います。

私自身、

  • AI最新定跡
  • プロの細かい研究手順

はほとんど勉強しませんでした。

限られた勉強時間であれば、手筋や詰将棋に時間を使った方が、実戦で勝率につながりやすいと考えています。


本当に覚えるべきなのは「考え方」

私は、定跡で一番重要なのは手順ではなく考え方だと思っています。

例えば棒銀では、

銀を交換すること自体が目的ではありません。

交換して手に入れた銀をどのように活用するかが重要です。

例えば、香車をつり上げて打ち込みの隙を作るなど、「銀を手にした後にどう攻めるか」という考え方を理解することで、定跡から外れた局面でも応用が利くようになります。

石田流も同じです。

大切なのは、

  • 飛車
  • 桂馬

を連携させて攻めること。

そして、攻める前にしっかり玉を囲うことです。

こうした考え方を理解していれば、細かい手順を忘れてしまっても、自分で考えて指せるようになります。


戦法選びも重要だと感じた

実は、私は四間飛車を本格的に勉強したのは初段になってからです。

理由は、初段を目指す段階では少し難しい戦法だと感じていたからです。

四間飛車は、

  • 定跡の分岐が多い
  • 級位者相手だと定跡通りになりにくい
  • 居飛車急戦では受ける場面が多く、初心者には難しい

という特徴があります。

もちろん、四間飛車自体が悪い戦法というわけではありません。

実際、私は現在では四間飛車をメインに指しています。

しかし、「初段を目指す」という目的だけを考えるなら、最初は棒銀や石田流のように、攻め方が比較的分かりやすく、勉強量も少なく済む戦法を選んだのは正解だったと思っています。

戦法は強さだけでなく、「習得しやすさ」も考えて選ぶことが大切です。


定跡より優先して勉強した方が良いもの

初段を目指すなら、私は細かい定跡を覚えるよりも、次の勉強を優先することをおすすめします。

  • 手筋
  • 詰将棋
  • 寄せ
  • 囲いの崩し方

これらは戦型に関係なく役立つ知識です。

実際、私もこちらを重点的に勉強したことで、定跡から外れた将棋でも対応できる力が身についたと感じています。

※詳しくは以下の記事で解説しています。


初段になってから四間飛車を勉強して良かった

初段になってから四間飛車を勉強したことで、以前よりも定跡を理解しやすくなったと感じています。

その理由は、初段になるまでに、

  • 手筋
  • 詰将棋
  • 寄せ

といった基礎力が身についていたからです。

基礎力がある状態で定跡を学ぶと、

「なぜこの手を指すのか」

を理解しながら覚えられるようになります。

逆に、基礎力がないまま細かい定跡だけを暗記しても、応用が利きにくいのではないかと思います。

→『四間飛車上達法』の詳しいレビューはこちら

→『四間飛車を指しこなす本①』の詳しいレビューはこちら


内容優先度初段までのおすすめ
自分の戦法の基本形★★★★★必ず覚える
攻めの考え方・狙い★★★★★必ず理解する
よく出る変化★★★★☆覚える
定跡の細かい分岐★★☆☆☆後回し
AI最新定跡★☆☆☆☆不要
プロの研究手順★☆☆☆☆不要

まとめ

初段を目指すなら、細かい定跡を覚える必要はありません。

まず覚えるべきなのは、自分が使う戦法の基本形と攻めの考え方です。

私自身、初段になるまでは棒銀と石田流を中心に学び、定跡書も1~2冊しか読んでいませんでした。

また、AI最新定跡やプロの研究手順はほとんど勉強していません。

その代わり、手筋や詰将棋など、どんな将棋でも役立つ基礎を重点的に勉強しました。

もし初段を目指していて、「定跡をもっと覚えなければ」と悩んでいるなら、まずは細かい暗記ではなく、戦法の考え方を理解することを意識してみてください。

その方が、定跡から外れた将棋にも対応できる力が身につき、結果的に初段への近道になると私は考えています。

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