初段になるために手筋はどれくらい重要?定跡より優先すべき理由を実体験から解説

「初段を目指すなら、まず定跡を覚えるべき?」

将棋を勉強し始めると、多くの人がこのように考えます。

もちろん定跡を知っていることは大切ですが、私自身が将棋ウォーズ初段になるまでを振り返ると、初段を目指す段階では定跡よりも手筋を優先して勉強した方が効果が大きいと感じています。

私は『将棋・ひと目の手筋』を3周ほど読み、今でも必要に応じて読み返しています。

その結果、

  • 攻めのきっかけを作れるようになった
  • 少ない駒で相手の攻めを受けられるようになった

など、実戦で大きな変化を実感しました。

この記事では、私の実体験をもとに、初段を目指す人にとって手筋がどれくらい重要なのか、どのように勉強すればよいのかを解説します。


私は手筋を最も重要な勉強だと考えています

初段になるためには、

  • 詰将棋
  • 手筋
  • 寄せ
  • 囲いの崩し方
  • 基本的な定跡

など、さまざまな勉強が必要です。

どれも大切ですが、私の中で優先順位を付けるなら、

  1. 手筋
  2. 詰将棋
  3. 寄せ
  4. 囲いの崩し方
  5. 定跡

という順番です。

以前の記事では「初段を目指すなら詰将棋は3手詰を最優先にすべき」と書きましたが、それ以上に重要だと感じたのが手筋でした。

理由は、手筋は攻めにも受けにも使え、どんな戦型でも役立つからです。


定跡より手筋を優先した方が良い理由

私が定跡より手筋を優先した理由は、手筋の方が圧倒的に汎用性が高いからです。

定跡は特定の戦法でしか使えません。

さらに、相手が定跡を少し外しただけで、自分で考えなければならない場面が多くなります。

一方、手筋は居飛車でも振り飛車でも使える知識です。

一度身につければ、多くの将棋で自然に役立ちます。

限られた勉強時間の中で初段を目指すのであれば、まずは戦型を問わず使える手筋を優先する方が効率的だと考えています。


私が最も勉強して良かったのは歩の手筋

数ある手筋の中でも、私が特に重要だと感じたのは歩の手筋です。

歩は将棋で最も枚数が多い駒であり、持ち駒として最初に手に入ることも少なくありません。

しかし初心者の頃は、

「歩を持ったけれど、どこに打てばいいか分からない」

という経験を何度もしました。

一方で、

  • 金や銀は攻めや守りに使う
  • 桂馬は両取りを狙う
  • 香車は端攻めに使う

など、何となく使い道をイメージしやすい駒です。

歩だけは「どう使えば強いのか」が分かりにくい駒でした。

だからこそ、歩の手筋を学ぶ価値は非常に高いと感じています。

さらに、歩は最も価値の低い駒です。

歩を使った攻めが失敗しても損失は比較的小さく済みますが、金や銀を不用意に渡してしまうと、大きな反撃を受けることがあります。

その意味でも、まずは歩を上手に使えるようになることをおすすめします。


最初に覚えるべき手筋と、繰り返し身につける手筋は違う

私は、すべての手筋を同じように勉強する必要はないと思っています。

例えば金底の歩のような手筋は、一度知れば実戦でも思い出しやすく、比較的忘れにくい手筋です。

「知らなければ指せないが、一度覚えれば使えるようになる」代表例だと考えています。

一方で、

  • たたき
  • 垂れ歩
  • 焦点の歩

といった手筋は少し性質が異なります。

これらは知識として知っているだけでは、実戦でなかなか指せません。

特に将棋ウォーズのような持ち時間の短い対局では、「そういえばこんな手筋があった」と考えている時間はほとんどありません。

だからこそ、何度も本を読み返し、実戦でも意識しながら自然に手が伸びるレベルまで繰り返し学ぶことが大切です。


手筋を勉強して実戦で変わったこと

手筋を勉強して、私が一番変わったと感じたのは次の2つです。

攻めのきっかけを作れるようになった

以前は攻めたいと思っても、どこから手を付ければよいか分からないことがありました。

しかし歩の手筋を覚えてからは、小さな一手で相手の陣形を崩す発想が自然に浮かぶようになりました。

少ない駒で受けられるようになった

手筋は攻めだけでなく受けにも役立ちます。

以前なら金や銀を使って受けていた場面でも、歩を使って安く受けられることが増えました。

その結果、攻め駒を温存しながら戦えるようになり、終盤でも勝ちやすくなったと感じています。


私がおすすめする手筋の勉強法

私がおすすめするのは、新しい本を何冊も買うことではありません。

まずは1冊を繰り返し読むことです。

私自身、『将棋・ひと目の手筋』を3周ほど読み、現在でも必要に応じて読み返しています。

1周目は「こんな手筋があるのか」と知るだけで十分です。

2周目、3周目になると、

「この局面はあの手筋が使えそうだ」

と実戦と結び付けて考えられるようになります。

知識を増やすことよりも、実戦で自然に使えるようになることを目標に勉強することをおすすめします。


おすすめの手筋本

私が初段を目指す人におすすめするのは、『将棋・ひと目の手筋』です。

難しすぎず、実戦でよく出る手筋が幅広く紹介されているため、初心者から初段を目指す方まで安心して取り組めます。

※詳しい内容については、『将棋・ひと目の手筋』のレビュー記事で紹介しています。

→『将棋・ひと目の手筋』の詳しいレビューはこちら


よくある質問

Q. 手筋だけ勉強すれば初段になれますか?

いいえ。

手筋は非常に重要ですが、詰将棋や寄せ、囲いの崩し方なども合わせて勉強する必要があります。

Q. 定跡と手筋ならどちらを優先すべきですか?

私は手筋をおすすめします。

手筋は戦型を問わず役立ち、一度身につければ多くの実戦で活かせるからです。

Q. 手筋は何周くらい勉強すればいいですか?

私自身は『将棋・ひと目の手筋』を3周ほど読み、今でも必要に応じて読み返しています。

大切なのは「何周したか」ではなく、「実戦で自然に使えるようになったか」です。


まとめ

初段を目指すなら、私は定跡よりも手筋を優先して勉強することをおすすめします。

手筋は戦法を問わず使えるため、勉強した成果が実戦に結び付きやすいからです。

特に歩の手筋は初心者が最も使い方に悩みやすい分野であり、早い段階で学ぶ価値があります。

また、手筋には一度覚えれば使えるものと、繰り返し学んで実戦で自然に使えるようにするものがあります。

知識として知るだけで終わらせず、「持ち時間の短い対局でも自然に指せるレベル」を目指して反復することが、初段への近道だと私は考えています。

手筋を実際に勉強するなら、初心者向けの手筋本を5冊紹介したこちらの記事も参考にしてください。

将棋初心者におすすめの手筋本5選|初段を目指す私が実際に読んで比較

また、初段になるための全体像は将棋で初段になるために私がやったこと・やらなかったこと【実体験】で詳しく解説しています

手筋の勉強を進めたら、次に意識したいのが終盤の寄せです。特に初段を目指すなら、攻めの手筋だけでなく、「どうすれば相手玉を詰みまで持っていけるか」という終盤の考え方も身につけておきたいところです。

私がおすすめしているのが『寄せの手筋200』で、実際に読んでみた感想や勉強法については、『寄せの手筋200』のレビューで詳しく紹介しています。

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