『将棋・ひと目の手筋』レビュー|初段を目指すなら最初に読みたい手筋本

結論:こんな人におすすめ

  • 将棋を始めたばかりの初心者
  • 手筋を一から学びたい級位者
  • 初段を目指して基礎力を身につけたい人
  • 戦法に関係なく役立つ知識を身につけたい人

戦法書を読む前に、まずはこの本で手筋を覚えることをおすすめします。


本の概要

  • タイトル:将棋・ひと目の手筋
  • 発売:2006年
  • ページ数:434ページ
  • 対象:初心者~級位者

本書では、

  • 駒別の手筋
  • 囲い崩し
  • 端攻め
  • 受け
  • 必至

など、将棋でよく現れる基本的な手筋を幅広く学ぶことができます。


初段へのおすすめ度

★★★★★(5/5)

私は初段になるまで、戦法よりも「戦法に依存しない力」を身につけることを重視してきました。

実戦では定跡を忘れることがあっても、手筋を知っているだけで指せる局面は数多くあります。

その意味で、本書は初段を目指す人にぜひ読んでほしい一冊です。


実際に読んだ感想

一番印象に残ったのは、「これ一冊で幅広い手筋を学べる」という点です。

駒別の手筋だけでなく、

  • 囲い崩し
  • 端攻め
  • 受け
  • 必至

まで収録されており、1000円前後とは思えないほど内容が充実しています。

また、問題も非常に易しいところから始まるため、将棋を始めたばかりの人でも無理なく読み進められます。

受けの手筋は少し難しく感じる問題もありますが、「こんな受け方もあるのか」と知っておくだけでも十分価値があります。


良かった点

① 一冊で様々な手筋を学べる

本書最大の魅力です。

通常であれば

  • 攻め
  • 受け
  • 必至
  • 囲い崩し

などは別々の本になることも多いですが、本書では一冊で基礎を広く学べます。

「まず何を勉強すればいいのかわからない」という人にはぴったりです。

② 初心者でも取り組みやすい

問題の難易度が易しいところから始まるため、将棋を始めたばかりでも挫折しにくい構成になっています。

「手筋の本は難しそう」という人でも安心して取り組めます。

③ 戦法を選ばない

本書で学べる内容は四間飛車でも居飛車でも矢倉でも役立ちます。

どんな戦法を指す人でも無駄にならない知識ばかりです。


気になった点

唯一気になったのは、一冊で幅広い内容を扱っている分、それぞれのテーマは深く掘り下げられていないことです。

例えば、

  • 囲い崩しだけを詳しく学びたい
  • 受けだけを徹底的に勉強したい

という人には専門書の方が向いています。

ただし、最初の一冊として考えるなら、このくらいのバランスがちょうど良いと感じました。


この本の特徴

『将棋・ひと目の手筋』は、「手筋を広く学ぶための総合入門書」です。

一つのテーマを深く学ぶ本ではありませんが、

  • 駒別の手筋
  • 囲い崩し
  • 端攻め
  • 受け
  • 必至

といった基本を一冊で学べます。

そのため、「まずは基礎を身につけたい」という人には非常におすすめです。


この本で学べたこと

私が特に役立ったと感じたのは、戦法に依存しない手筋です。

初段を目指す過程では、

  • 詰将棋
  • 手筋
  • 寄せ
  • 囲い崩し

などを繰り返し勉強しましたが、これらはどんな戦法でも役立ちました。

本書は、その土台を作ってくれる一冊だと思います。


効果的な読み方

おすすめは、一度読んで終わりにしないことです。

一問一問を長時間考えるよりも、

  • 一周読む
  • 間違えた問題だけ復習
  • もう一周読む

というように何度も繰り返す方が定着します。

手筋は「知っているかどうか」が重要なので、反復学習との相性が非常に良いです。


こんな人におすすめ

この本をおすすめしたいのは、

  • 将棋を始めたばかりの人
  • 何を勉強すればいいかわからない人
  • 初段を目指して基礎を固めたい人
  • 戦法に依存しない実力を身につけたい人

です。

逆に、高段者向けの高度な手筋を期待している人には物足りないかもしれません。

他の本との比較

『将棋・ひと目の手筋』は、戦法を問わず役立つ基礎力を身につけるための一冊です。

目的別に見ると、それぞれの棋書には次のような違いがあります。

『3手詰ハンドブック』との違い

『3手詰ハンドブック』は、終盤力を鍛えるための詰将棋集です。

一方、『将棋・ひと目の手筋』では、終盤だけでなく序盤・中盤・終盤を通して役立つ手筋を幅広く学ぶことができます。

終盤力だけを鍛えたいなら『3手詰ハンドブック』、将棋全体の基礎力を身につけたいなら本書がおすすめです。

『3手詰ハンドブック』の詳しいレビューはこちら

『寄せの手筋200』との違い

『寄せの手筋200』は、終盤の寄せや必至を重点的に学べる一冊です。

一方、『将棋・ひと目の手筋』では、終盤だけでなく序盤・中盤・終盤を通して役立つ手筋を幅広く学ぶことができます。

まずは本書で将棋全体の基本的な手筋を身につけ、その後に『寄せの手筋200』で終盤の寄せを重点的に学ぶのがおすすめです。

→ 『寄せの手筋200』の詳しいレビューはこちら


『四間飛車上達法』との違い

『四間飛車上達法』は、四間飛車を指しこなすための考え方や指し方を学ぶ戦法書です。

一方、本書で学べる手筋は戦法に依存しないため、四間飛車だけでなく居飛車や他の振り飛車でも役立ちます。

四間飛車を強くなりたい人は『四間飛車上達法』、戦法を問わず役立つ基礎力を身につけたい人は本書がおすすめです。

『四間飛車上達法』の詳しいレビューはこちら


『四間飛車を指しこなす本』との違い

『四間飛車を指しこなす本』は、定跡や具体的な指し回しを学ぶための戦法書です。

本書は定跡を覚える本ではなく、実戦で何度も現れる手筋を学ぶ本です。

四間飛車を本格的に勉強する前に、本書で基礎的な手筋を身につけておくと、戦法書の内容も理解しやすくなるでしょう。

『四間飛車を指しこなす本』シリーズの詳しいレビューはこちら


どの本から読めばよいか迷っている方は、まず『将棋・ひと目の手筋』で戦法に依存しない基礎力を身につけ、その後に詰将棋や戦法書へ進むのがおすすめです。

まとめ|結局買うべき?

結論として、初級者には自信を持っておすすめできる一冊です。

「まず何を勉強すればいいかわからない」という人でも、この本を繰り返し読むことで将棋の基礎的な考え方や手筋を身につけることができます。

私自身、初段になるまでに「戦法に依存しない力」が重要だと感じてきました。本書はその基礎を作るのに最適な一冊です。

→『初段になるために私がやったこと・やらなかったこと』はこちら

将棋初心者におすすめの手筋本5選|初段を目指す私が実際に読んで比較

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