『3手詰ハンドブック 新版』レビュー|初心者から初段まで繰り返し解きたい定番詰将棋集

「3手詰は簡単すぎるから、あまり意味がないのでは?」

そう思っている人もいるかもしれません。

しかし、実際には多くの将棋上級者が3手詰を繰り返し解いています。

3手詰は終盤で相手玉を詰ます力だけでなく、相手の応手を読む力短時間で正確に読む力を鍛えられるからです。

『3手詰ハンドブック 新版』は、そんな3手詰を200問収録した定番の詰将棋集です。

私自身も何度も繰り返し解きましたが、読みの力が身につき、実戦でも効果を感じました。

この記事では、実際に読んだ感想や良かった点、どんな人におすすめなのかを紹介します。


本の概要

  • ページ数:205ページ
  • 発売:2011年
  • 対象:初級者~初段程度
  • おすすめ度:★★★★★(5.0/5)

将棋の駒の動かし方を覚えたら、すぐに始めてもよい一冊です。

内容はタイトルどおり3手詰だけを200問収録しています。

難しい定跡知識は必要なく、初心者でも少しずつ解き進められます。


実際に読んだ感想

実際に読んで感じたのは、「読みの基礎体力」を鍛えられる本だということです。

最初は簡単な問題でも、繰り返し解くことで自然と答えが見えるようになります。

その結果、実戦でも「この手を指したら相手はどう応じるか」を考えるスピードが以前より速くなったと感じました。

詰将棋というと終盤練習のイメージがありますが、それだけではありません。

将棋全体で必要になる「読む力」を鍛えられる一冊だと思います。


良かった点

初心者でも取り組みやすい構成

最初は金や銀を打つだけのシンプルな問題から始まります。

徐々に

  • 駒を捨てる手
  • 少し意外な詰まし方

なども登場し、自然に終盤の手筋を覚えられます。

難しすぎて挫折することが少ないのも魅力です。


ボリュームが十分ある

200問収録されているため、1回解いて終わりではありません。

何度も繰り返し解くことで、

  • 読むスピード
  • 詰み形のパターン認識

を鍛えられます。


実戦にも効果を感じた

私が一番効果を感じたのは、実戦での「読み」です。

将棋は序盤・中盤・終盤を問わず、

「自分がこの手を指したら、相手はどう指してくるだろう」

と考え続けるゲームです。

しかし初級者のうちは、自分に都合のいい応手ばかりを想定してしまいがちです。

詰将棋では相手は必ず最善手で受けてきます。

そのため、「相手は一番嫌な手を指してくる」という前提で読む癖が身につき、実戦でも役立つと感じました。


気になった点

特に大きな不満はありません。

あえて挙げるなら、難易度は初級者から初段程度なので、有段者には簡単に感じる問題もあります。

ただし、この本は難しい問題を考え込むことが目的ではなく、「瞬時に読めるようになるまで繰り返す」ことに価値があります。

そのため、簡単だからこそ長く使える一冊とも言えます。


他の棋書との比較

この本は定跡を学ぶ本ではありません。

これまでレビューした四間飛車の棋書とは役割が異なります。

棋書身につく力
3手詰ハンドブック読み・詰みの基本
将棋・ひと目の手筋手筋・形
寄せの手筋200寄せの技術
四間飛車の定跡書序盤・中盤の考え方

どの戦法を指す人でも役立つため、定跡書と並行して取り組むのがおすすめです。

→『将棋・ひと目の手筋』の詳しいレビューはこちら

→『寄せの手筋200』の詳しいレビューはこちら


この本で学んだこと

この本を通して、詰将棋は終盤力だけを鍛えるものではないと実感しました。

一番身についたのは、「相手の応手を読む習慣」です。

将棋では、自分の指したい手だけを考えても勝てません。

相手が最も嫌な受けをしてきたときに、それでも成立するかを読む必要があります。

詰将棋は、その読みの訓練を効率よく積める教材だと思います。

また、3手詰は簡単だからと軽視されがちですが、初段近い人でも見た瞬間に解けるレベルまで繰り返す価値があります。

ネット将棋のように持ち時間が短い対局では、この「一瞬で読める力」が勝敗を分ける場面も少なくありません。


この本を効果的に読むコツ

おすすめは、

毎日20~30問ずつ解くことです。

1回で終わらせるのではなく、

  • 解く時間を計る
  • 前回より速く解く
  • 全問を何周もする

という使い方をすると、上達を実感しやすくなります。


こんな人におすすめ

この本は次のような人におすすめです。

  • 将棋を始めたばかりの人
  • 詰将棋を初めて解く人
  • 読みの力を鍛えたい人
  • ネット将棋で終盤の時間切れや読み負けが多い人
  • 初段を目指している人

戦法を問わず役立つので、居飛車党にも振り飛車党にもおすすめできます。


結局買うべき?

詰将棋を始めるなら、まずおすすめしたい一冊です。

将棋の上達には定跡の勉強も大切ですが、終盤力や読みの力はどの戦法にも共通して必要になります。

『3手詰ハンドブック 新版』は、その土台を作るのに最適な棋書です。

私自身も繰り返し解くことで読みの力が身についたと感じており、これから将棋を本格的に上達したい人、初段を目指したい人には、自信を持っておすすめできます。

→『初段になるために私がやったこと・やらなかったこと』はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました