『5手詰ハンドブック』レビュー|初段以降に読みの力を鍛えたい人におすすめの一冊

本の概要

『5手詰ハンドブック』は、200問の5手詰めを収録した詰将棋集です。

  • ページ数:205ページ
  • 発売:2012年
  • 対象:3手詰ハンドブックを一通り終えた人・初段前後

問題は2ページ見開きで掲載され、その次の見開きに解答があります。そのため、答えを見ずにじっくり考えやすい構成になっています。


実際に読んだ感想

私は初段になる前にも本書に挑戦しました。

しかし、思っていた以上に難しく、途中で読むのをやめて『3手詰ハンドブック』を繰り返し解くことにしました。

3手詰では8割ほどの問題を10秒程度で解けるようになっていましたが、5手詰になると10秒で解ける問題は2割ほどしかありませんでした。

多くの問題は2〜3分、難しいものでは5分以上考えても分からず、答えを見ることもありました。

初段になってから改めて読み返してみると、以前より解ける問題は増えていましたが、それでも簡単とは感じませんでした。

3手詰から5手詰へのレベル差は、想像以上に大きいというのが率直な感想です。

そのため、本書は初段を目指す段階よりも、初段になってさらに読みの力を鍛えたい人に向いていると感じました。


良かった点

読みの力をしっかり鍛えられる

5手詰では、3手詰よりも先を読む力が求められます。

一手先だけでなく、その先の変化まで読む必要があるため、終盤の読みを鍛えるには非常に良い教材です。


問題数が多く繰り返し学習しやすい

200問収録されているため、何度も繰り返し解くことができます。

一度解けた問題でも時間を空けて解き直すことで、読みのスピード向上にもつながります。


気になった点

本自体に不満はありません。

ただし、初段を目指す人にとっては優先順位が少し低いと感じました。

私自身、初段になる前に挑戦しましたが難しく、一度3手詰へ戻りました。

その経験から、初段を目指す段階では無理に5手詰へ進む必要はないと思います。


初段を目指す人にとっての優先順位

私はもし級位者だった頃の自分にアドバイスするとしたら、次の順番で勉強します。

  1. 『3手詰ハンドブック』
  2. 『寄せの手筋200』
  3. 『5手詰ハンドブック』

3手詰で基本的な詰みの形を身につけ、その後に寄せの考え方を学ぶ方が、初段までは効率よく強くなれると感じています。

そのうえで、さらに読みの力を伸ばしたい段階になったら、本書に取り組むのがおすすめです。

→『初段を目指すなら詰将棋は3手詰で十分?』


他の本との比較

『3手詰ハンドブック』との違い

『3手詰ハンドブック』は、初段を目指す人にまずおすすめしたい詰将棋集です。

一方、『5手詰ハンドブック』は読みの深さが大きく増し、難易度もかなり高くなります。

私は初段になる前は3手詰を優先して勉強し、その後に5手詰へ進む方が効率的だと感じました。

→『3手詰ハンドブック 新版』の詳しいレビューはこちら


『寄せの手筋200』との違い

『寄せの手筋200』は実戦で役立つ寄せの考え方や必至を学ぶ本です。

一方、本書は純粋に読みの力を鍛える詰将棋集です。

初段を目指すのであれば、私は『寄せの手筋200』を先に学ぶことをおすすめします。

→『寄せの手筋200』の詳しいレビューはこちら


将棋パワーアップシリーズ『5手詰200題』との違い

本書は、持ち駒をただ捨てしたり、盤上の駒を成り捨てしたりする詰将棋らしい手筋が多く収録されています。

一方、将棋パワーアップシリーズの『5手詰200題』は比較的素直な手順で詰む問題も多く、5手詰に初めて挑戦する方には取り組みやすい印象です。

もし本書が難しいと感じる場合は、将棋パワーアップシリーズから始めるのも一つの方法だと思います。


どんな人におすすめ?

  • 『3手詰ハンドブック』を一通り終えた人
  • 初段前後で読みの力をさらに鍛えたい人
  • 詰将棋が好きな人

逆に、まだ3手詰がスムーズに解けない方は、まず3手詰を繰り返すことをおすすめします。


この本で学んだこと

本書を通して、3手先よりも深く読む力の重要性を実感しました。

まだ十分に使いこなせてはいませんが、初段以降にさらに棋力を伸ばすためには役立つ一冊だと思っています。


この本を読むコツ

一度で全て解こうとする必要はありません。

私は難しく感じる問題も多く、分からず答えを見ることもありました。

まずは一周し、その後何度も繰り返し解いて、短時間で解答が思い浮かぶ状態を目指すのがおすすめです。


評価

項目評価
わかりやすさ★★★★★
おすすめ度★★★★★
実戦での役立ち度★★★★★
初級者向け★★★☆☆
初段おすすめ度★★★☆☆

結局買うべき?

本としては非常におすすめです。

ただし、初段だけを目標にしている方であれば、私はまず

  • 『3手詰ハンドブック』
  • 『寄せの手筋200』

を優先します。

その後、さらに読みの力を鍛えて二段・三段を目指したい段階になったら、本書を読む価値は十分あります。

「初段になるために必須の一冊」ではありませんが、「初段以降にさらに強くなるための一冊」として、自信を持っておすすめできます。


関連記事

私が初段になるまでに実際に行った勉強法や、優先して取り組んだ内容は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

→『将棋で初段になるために私がやったこと・やらなかったこと【実体験】』はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました