初段を目指すなら詰将棋は3手詰で十分?実体験からおすすめの勉強法を解説

「初段を目指すなら5手詰や7手詰まで解くべき?」

詰将棋の勉強を始めると、このような疑問を持つ人は多いでしょう。

本屋へ行けば5手詰や7手詰、11手詰などさまざまな詰将棋本が並んでおり、「長い詰将棋を解けないと初段にはなれないのでは?」と不安になるかもしれません。

しかし、初段を目指す段階であれば、詰将棋は3手詰を最優先に取り組めば十分だと私は考えています。

実際、私は『3手詰ハンドブック 新版』を中心に勉強し、5手詰や7手詰にはほとんど取り組まないまま将棋ウォーズで初段になることができました。

もちろん、「詰将棋だけで初段になれる」という意味ではありません。

手筋や囲いの崩し方、基本的な定跡なども並行して勉強することが前提です。

→『将棋・ひと目の手筋』がオススメ

この記事では、私自身の経験をもとに、初段を目指す人が詰将棋をどのように勉強すれば効率よく終盤力を伸ばせるのかを解説します。


私が初段になるまでに取り組んだ詰将棋

まずは、私が実際に行った勉強法を紹介します。

私が初段になるまでに取り組んだこと

  • 将棋ウォーズ初段
  • 小学生の頃に将棋経験あり
  • その後は対局せず、YouTubeなどで将棋の対局を視聴
  • 本格的に再開する前に約1か月、詰将棋や手筋を集中的に勉強
  • 『3手詰ハンドブック 新版』を3周
  • 3手詰はほとんど10秒以内で解けるレベルまで繰り返した
  • 5手詰は難しく、一度挫折
  • 7手詰以上はほとんど解いていない

「1か月で初段」と聞くと驚かれるかもしれませんが、小学生の頃に将棋を指していた経験や、長年YouTubeで将棋を見続けていたことも土台になっています。

そのため、完全な初心者が同じ期間で初段になれるという意味ではありません。

ただ、本格的な勉強を始めてからは、3手詰を中心に取り組んだことが終盤力向上に大きく役立ったと感じています。


なぜ初段を目指すなら3手詰を最優先にすべきなのか

理由はシンプルです。

実戦では、短い詰みを見逃さないことの方が重要だからです。

もちろん、7手詰や9手詰を正確に読めるようになれば終盤力はさらに向上します。

しかし、初段を目指す段階では、

  • 3手詰を確実に見つけられる
  • 3手詰を素早く読める
  • 詰みの形が自然に見える

この3つの方が勝敗に直結します。

実戦では「3手で詰んでいたのに気付かなかった」という負け方の方が、「7手詰を読み切れなかった」よりもはるかに多いからです。


ネット将棋では「読む力」より「見える力」が重要

これは特に将棋ウォーズなどのネット将棋で強く感じました。

持ち時間が短い対局では、何分もかけて長い詰みを読む時間はほとんどありません。

そのため、

  • 7手詰を3分かけて読めること
  • 3手詰を一瞬で見つけられること

この2つを比べると、実戦で役立つのは後者です。

私自身、3手詰を何度も繰り返したことで、「この形は詰みだ」と瞬時に気付ける場面が増えました。

これは読む力というより、詰みの形を覚えたことで自然と見えるようになった感覚です。

ネット将棋では、この「見える力」が勝率を大きく左右すると感じています。


私は5手詰で一度挫折しました

実は、最初から3手詰だけを解いていたわけではありません。

「強くなるなら難しい問題を解いた方がいいだろう」と思い、5手詰にも挑戦しました。

しかし、1問に数分かかることも多く、思うように解けませんでした。

勉強が苦痛になり、「今日は詰将棋をやりたくない」と感じることもありました。

そこで3手詰に戻し、短時間で多くの問題を解く勉強法へ切り替えました。

結果として毎日続けられるようになり、簡単な詰みを逃すことも減っていきました。

今振り返ると、初段を目指す段階では、難しい問題に挑戦するよりも、毎日続けられるレベルを選ぶことの方が大切だったと感じています。


3手詰が解けるようになったことで感じた効果

3手詰を繰り返し解いたことで、私が最も実感した変化は簡単な詰みを逃さなくなったことです。

以前なら見落としていたような詰みを実戦で見つけられるようになり、勝ち切れる将棋が増えました。

また、終盤になると「どこから王手をかければよいか」が以前よりも自然に見えるようになりました。

詰将棋は単に詰みを読む練習ではなく、終盤での判断力を鍛えるトレーニングでもあると実感しています。


初段を目指す人におすすめの詰将棋の進め方

私なら次のような順番で勉強することをおすすめします。

  1. まずは3手詰を1冊選ぶ
  2. 毎日10〜15分続ける
  3. 分からなければ答えを見て理解する
  4. 1冊を何周も繰り返す
  5. 3手詰の大半を10秒以内で解けるようになったら5手詰にも挑戦する

新しい本を次々と買う必要はありません。

まずは1冊を繰り返し解き、詰みの形を身体に覚え込ませることを優先しましょう。


おすすめの詰将棋本

初段を目指す人には、『3手詰ハンドブック 新版』がおすすめです。

私自身もこの本を3周繰り返しました。

問題数が多く、難易度もちょうどよいため、3手詰を反復する教材として非常に優れています。

※詳しくは「3手詰ハンドブック 新版」のレビュー記事で紹介しています。


よくある質問

Q. 3手詰だけで初段になれますか?

詰将棋については3手詰を最優先で十分だと思います。

ただし、手筋や囲いの崩し方、寄せ、基本的な定跡なども並行して勉強することが前提です。

Q. 5手詰はいつ始めればいいですか?

3手詰の大半を10秒以内で解けるようになった頃が一つの目安です。

無理に早く始める必要はありません。

Q. 答えを覚えてしまっても意味はありますか?

あります。

実戦では一から読むよりも、「この形は詰み」と瞬時に判断できることが重要だからです。


まとめ

初段を目指すなら、詰将棋は3手詰を最優先に取り組むことをおすすめします。

私自身、『3手詰ハンドブック 新版』を繰り返し解き、5手詰や7手詰にはほとんど取り組まないまま将棋ウォーズで初段になることができました。

長い詰将棋を時間をかけて読む力よりも、3手詰を見た瞬間に解ける力の方が、初段を目指す段階では実戦に直結すると私は考えています。

ただし、初段を目指すなら詰将棋だけを続ければいいわけではありません。詰みの形を見つける力と同時に、詰めろをかけたり、相手玉を逃がさない形を作ったりする「寄せの力」も重要になります。

私自身、初段を目指す過程で『寄せの手筋200』を使って勉強しました。3手詰や5手詰とは少し違った終盤の考え方を学べるので、詰将棋とあわせて寄せを勉強したい人にはおすすめの一冊です。詳しいレビューはこちらです

→『寄せの手筋200』のレビューはこちら

→『美濃囲いの手筋200』のレビューはこちら


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